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「C-HR」が苦戦?人気SUVが飽きられ始めた理由

3/31(日) 5:40配信

東洋経済オンライン

 クルマには軽自動車やセダンなど、さまざまなカテゴリーがある。今やクルマは日常的なツールとなり、軽自動車や5ナンバーサイズのコンパクトカー、多人数が乗車可能なミニバンが売れ筋となっている。

 いずれも実用性が高く、特に軽自動車は維持費も安いから、新車として売られるクルマの36~38%を占める。1.0~1.5Lエンジンを搭載するコンパクトカーも20~25%に達するため、合計すれば新車需要の60%前後が小さくて価格の割安なクルマだ。

 最近は景気回復が話題になるが、国民がそれを実感するには、所得の増加が不可欠だろう。政府統計によると、1世帯当たりの平均所得金額は、1994年の664.2万円をピークに下がり続けている。近年は少し上向いたが、2016年が560.2万円だ。依然として20年以上前の所得水準に戻っておらず、約100万円も低い。

 その一方で乗用車の価格は、安全装備や環境性能の向上で、平均すると約20%高くなった。所得は下がる一方で、クルマの価格が高くなったのでは、ユーザーは乗り替えの度にサイズを小さくするしかない。

 このような事情もあって、小さな軽自動車やコンパクトカーが好調に売れている。「ダウンサイジング」とトレンドのように表現するが、ユーザーの置かれた状況はもっと切実だ。

■SUVが堅調に売れてきた理由

 実用的なクルマが好調に売れる一方で、唯一例外的に注目されるのが大人気のSUVになる。2017年(暦年)における小型/普通車の登録台数ランキングを振り返ると、販売1位のトヨタプリウス、以下トヨタアクア、日産ノートという実用的な車種に続き、4位にSUVのトヨタC-HRが入った。さらに15位にもホンダヴェゼル、16位にトヨタハリアー、19位に日産エクストレイルなどのSUVがランクインされている。

 SUVはジムニーなどを除くと、大半が3ナンバー車で、売れ筋の価格帯は250万~400万円と高い。それでもSUVが堅調に売れるのは、実用性とカッコよさを両立させたからだ。ボディーの上側はワゴン風の形状だから、前後席の居住性が優れ、荷物も積みやすい。ボディーの下側は、悪路の走破も考えて大径タイヤを装着するため、外観が力強い印象だ。

 このような特徴を備えたSUVは、子育てを終えて、ミニバンからほかのカテゴリーに乗り替えるユーザーにも適する。もはや3列シートは必要ないが、背の高いミニバンに慣れると、セダンやクーペでは窮屈に感じてしまう。背の高いミニバン的な2列シートのコンパクトカーに乗り替える方法もあるが、子育てを終えたのだから、実用性と併せてカッコよさも味わいたい。SUVはこのニーズに応えて人気を高めた。

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最終更新:3/31(日) 8:58
東洋経済オンライン

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