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朝ドラ100作め「なつぞら」はアニメの黎明期を描く

4/1(月) 10:30配信

otoCoto

4月1日(月)から放送開始された、朝ドラこと連続テレビ小説「なつぞら」(脚本:大森寿美男)。

東京大空襲で戦災孤児となったなつ(広瀬すず、幼少期・粟野咲莉)は北海道の酪農家の一家に引き取られすくすく育ち、やがて、アニメーターになりたいと夢を抱いて、生まれ故郷の東京に向かうという物語。

朝ドラ100作目ということ、歴代ヒロインが続々登場するということ、主人公がアニメーションを制作することなどなど、ポイントがたくさんあって、いつも以上に注目されているが、まず第一話は、自然いっぱい、風を感じる広大な北海道・十勝の風景に心惹かれた。

すでに成長したなつが野原で絵を描いているところからはじまって、戦争体験の回想はアニメーション。

オープニングもアニメで、アニメキャラになったなつが動物たちと駆け回る姿に心和む。

これから半年、このアニメとスピッツによる主題歌「優しいあの子」で朝が迎えられるかと思うと、わくわくするばかり。

3月上旬に行われた第一週試写会で、制作統括の磯智明プロデューサーは、「朝ドラでオープニングが全編アニメの作品は記憶にない」と語った。おそらく画期的なことなのであろう。近年だと、「ゲゲゲの女房」(10年)は「ゲゲゲの鬼太郎」とコラボしていたし、「べっぴんさん」(16年)はCGアニメのなかでヒロインが跳ねていた。「ひよっこ」(17年)もミニチュアをつかったCGアニメーション。アニメといってもいろいろジャンルがあって、今回の「なつぞら」はいわゆる漫画の絵を動かすアニメを全編使用することがはじめてということになるかと思う。

もちろんこれは、主人公なつが将来アニメーターになるからで「アニメをつくる人たちの物語であることを印象づけたかった」からと磯プロデューサー。

そもそも、アニメーターの女性を主人公にしたドラマを企画したいきさつは、「(世界的にも)日本のアニメが注目されるなか、アニメの歴史を紐解いていく作品を作ってみたいと思い、調べていくと、アニメの黎明期に女性も参加していることがわかったので、そういう人たちの物語をつくってみたいと思った」から。

アニメーターというと錚々たる男性作家の名前が浮かぶなか、実は活躍していた女性作家に焦点を当てることは、たくさんの女性を描いてきた朝ドラにふさわしいと感じる。女性のみならず、宮崎駿、高畑勲などをモチーフにした登場人物も今後登場するようなので、楽しみだ。

前述した、空襲の記憶のアニメも、「『火垂るの墓』など戦争の時代を描いたすばらしいアニメーションに少しでも近づければと思って制作した」と言う磯プロデューサー。アニメーション時代考証に「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などの小田部羊一、アニメーション監修にスタジオジブリ出身の舘野仁美を迎え、制作体制は盤石。空襲の回想アニメは、業界では名のある方に参加してもらっているそうだ。

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最終更新:4/1(月) 23:15
otoCoto

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