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米国で始まる“本物の5G”は、追加料金が発生する「プレミアムサーヴィス」になる

4/4(木) 12:13配信

WIRED.jp

第5世代移動通信システム(5G)の導入が近づいてきた。周波数帯域幅が広がることで、無線通信を経由して人工知能(AI)を利用するソフトウェアの活用が加速し、IoTもようやく実用化される。そして、より膨大な量の動画のストリーミング配信も実現することになる。

「本物の5G」の時代は、まだすぐには訪れない

しかし帯域幅を広げても、あまり役に立たないケースもあるかもしれない。5Gへの接続料金を支払う余裕が一般的な消費者になかったり、帯域制限のために接続が低速になったりした場合だ。

主要な通信キャリアが4Gを発表した2010年代初頭、4Gは概して既存の3Gネットワークと別のサーヴィスとして提供されていたわけではなかった。4Gに対応した地域では通信速度の速さがセールスポイントになったが、ユーザーは4Gに対して追加料金を支払う必要はなかったのだ。

しかし、それは5Gには当てはまらないかもしれない。

「本物」の5Gの価値

通信大手のベライゾンは、米国で初となる「本物」の5Gサーヴィス「5G Ultra Wideband」をこのほど発表した。発表によると、シカゴとミネアポリスの対応地域で、サーヴィスを2019年4月11日から開始するという。ベライゾンの既存の通信無制限プランに月額10ドル(約1,110円)を追加すると利用できる。ただし、最初の3カ月は追加料金が無料となる。

対応機種第1号はモトローラの「moto z3」だ。実際に利用するには、さらに5G用の「moto mod」というハードウェアアクセサリーを50ドル(約5,550円)で購入する必要がある。

ベライゾンは2019年中に、少なくとも30都市まで対応エリアを広げたい考えだ。同社はこのサーヴィスの通信速度については公表していないが、高速な5G通信に対応するミリ波と呼ばれる周波数帯を使用するとしている。これは公式な5Gの基幹技術である。

一方で通信大手のAT&Tは、同社の通信を利用できるデヴァイスの一部でディスプレイ右上の「4G」「LTE」と表示されている部分に「5G E(5G Evolution)」というマークを18年に表示し始めた。

しかし、このサーヴィスは5Gの仕様に基づいていないため、虚偽表示だとしてソフトバンク傘下のスプリントから訴えられている。また、AT&Tはミリ波を利用した「5G+」というサーヴィスを18年12月に発表したが、これはごく少数の都市で局地的にしか利用できない。

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最終更新:4/4(木) 12:13
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