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女性リーダー開発の第一人者が語る、「協力を頼むことができない」人とは

4/4(木) 10:32配信

日経ARIA

女性リーダーには、仕事における振る舞いに共通の傾向があり、それがキャリアの行く手を阻んでいるーー。そう提唱するのは、女性のリーダーシップ開発の第一人者、パーソナルコーチのサリー・ヘルゲセンさんです。この連載では、リーダー層の女性がキャリアをさらに前に進めるために認識しておくべき「癖」について、サリーさんが解説。今回のテーマは「人間関係を築くだけで活用しない」「協力者を得ることを後回しにする」です。

【関連画像】「新しい仕事に就いたら、初日から協力者をリストアップし、一緒にやっていくことが重要なのです」

 自分が関わっている仕事をうまく進めるために、人に協力をお願いすることが苦手――。皆さんは、こうした傾向に心当たりはないでしょうか。

●人に頼みごとをするのが申し訳なく思える

 女性は人間関係を構築する優れたスキルを持っています。しかし、それを活用するのは得意ではありません。ドイツのある研究でも、女性は自分のネットワークをあまり効果的に使わないという結果が出ています。例えば、「こういうポジションに就きたい」といった具体的なゴールがあって、そのために「助けていただけませんか?」と協力を仰ぐような、戦略的なお願いをすること。あるいはもっと小さな、「この本を300冊売るのを手伝ってくれないかしら?」といった戦術的な依頼も苦手です。

 なぜ人に何かを依頼することをためらってしまうのか。それは、依頼された人が自分に「使われた」と感じてしまい、それが申し訳なく思えるからなんですね。人間関係を活用するのは利己的なこと、自分は人を利用するような人間に思われたくない、と。

 しかし、そのように考える必要は全くありません。それはなぜでしょうか。

 自分が人にリクエストをするということは、暗示的に、「私もあなたを助けるリソースになれる、力になれる人間なんですよ」と示すことでもあります。しかし、なかなかそこまで考えが至らないために、女性は遠慮してしまうのです。

●助けてもらうことは、自分も助けることが前提にある

 人間関係の活用の前提となるのは、「私を助けてくれれば、私もあなたを助けますよ」ということ。この考え方は、自分に相手の役に立つ能力があることが暗黙の了解となっています。何かを頼んだら、見返りに何かを提供する。自分も相手も、引き続き互いのためになろうとする。

 優れたキャリアは、単に才能や勤勉さによって築かれるものではありません。相互に役立とうと助け合い、「ウィンウィン」の関係になることが重要な役割を果たすのです。

 助け合える関係であれば、お互いに目標を達成することができます。結果として、社会的なレベルでもより強くなれるのです。

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最終更新:4/4(木) 10:32
日経ARIA

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