ここから本文です

もの忘れが増えたら注意! 400万人いる認知症予備軍「MCI」とは

4/5(金) 14:00配信

現代ビジネス

認知症予備軍「MCI」とは?

 「平成29年度版高齢社会白書」によると、介護が必要になった原因のベスト3は、「1位・認知症」「2位・脳血管性疾患(脳卒中など)」「3位・高齢による衰弱」という結果になりました。平成28年から、とうとう認知症が1位になったのです。

 認知症の中で最も有名なアルツハイマー型認知症を引き起こす原因物質は、認知症を発症する20年前からすでに脳内に溜まりはじめているそうです。しかし、多くの人はその事実を知らないで、「単なる老い」として見すごしてしまいます。

 自分の家族が忘れっぽくなったり、同じことを何回も言ったりしても、「年を取ったのだから仕方がない」と考え、病院に行こうとしないのです。

 ここでは、認知症介護がはじまってからも進行を食い止めるべく、「単なる老い」として見すごさないために、できることを紹介します。

 MCI(Mild cognitive Impairment)を知っていますか? 軽度認知障害と呼ばれていて、簡単に言うと認知症予備軍のことです。2013年に厚労省が発表したデータでは、認知症は462万人、MCIは400万人いると言われています。

 認知症とMCIには、大きくふたつの違いがあります。

 ひとつ目は、根治するかどうかの違いです。認知症は一度発症してしまったら、基本的には根治しません。しかし、もしMCIの段階で病気を見つけることができたなら、正常な状態に戻る可能性もあり、認知症の発症時期を遅らせることが可能なのです。

 国立長寿医療研究センターがMCIの方を4年間追跡調査したところ、14%は認知症になったものの、46%は正常に戻ったというデータもあります。

 ふたつ目は症状の違いです。「もの忘れが増えたなぁ」という自覚がないのが認知症で、自覚があるのがMCIと言われています。また、自立した生活をひとりで送ることができるかどうかも、判断材料になります。

 今思えば、認知症のわたしの母にも、確実にMCIの時期がありました。同じことを何度も言うようになっていましたし、約束を忘れることもありました。しかし、その「大事な時期」を、わたしは年相応のもの忘れと決めつけ、何も手を打たなかったので、母は認知症になってしまいました。

 みなさんの家族が外出の準備に手間取ったり、なかなか言葉が出てこなかったりしたとき、年相応のもの忘れと決めつけずに、まずはMCIを疑ってみるべきです。

 とくに、家族と離れた場所で生活している場合、正月とお盆しか会わないという方もいます。その間に、認知症が発症してしまう可能性もあります。まずはMCIという、認知症予備軍の段階があることを覚えておいてください。

1/3ページ

最終更新:4/5(金) 14:00
現代ビジネス

記事提供社からのご案内(外部サイト)

「現代ビジネスプレミアム」

講談社『現代ビジネス』

月額1000円(税抜)

現代ビジネスプレミアムは「現代ビジネス」の有料会員サービスです。2万本以上の有料記事が読み放題!会員だけの特別記事も配信。豪華ゲストによるセミナーも開催中。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ