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神野大地がMGCで勝つための戦略。エチオピア合宿で何を得てくるか

4/6(土) 11:20配信

webスポルティーバ

神野プロジェクト Road to 2020(29)

 神野大地は、3月3日の東京マラソンでMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)を獲得した。

■神野大地、東京マラソンの内幕。なぜ今回は腹痛が起きなかったのか

 今まではMGCの出場権を獲ることに集中してきたが、今度は東京五輪のマラソン代表の座を射止めるために、MGC本番で2位内に入ることを目標にトレーニングを重ねていくことになる。本番まで半年という時間は決して長くはなく、神野はそこに至るまでに新しいことに取り組むこともトレーニングを変える必要もないと考えている。

「継続と積み重ねが重要だと思っているので……」

 神野はキッパリとそう言った。

「今まで、僕はずっと中野(ジェームス修一)さんと2020年の東京五輪でメダルを獲るためにトレーニングを積んで来ました。MGCを取るための体作りは昨年の段階でとっくにできていたんですが、腹痛が起きて取れなかった。ようやく東京マラソンで獲れましたけど、今度はMGCに勝つためにゼロからのスタートだよね、ということにはならないんです。僕はMGCを獲り、MGC本番で勝つことも含めてトレーニングをずっと続けてきました。ここからすごい力をつけていかないとMGCは戦えないよねっていうことではなく、自分にとってはもうそのトレーニングもしてきているので、あえて特別なことをする必要がないんですよ」

 レイヤートレーニングは47回目、体幹を鍛えるループトレーニングも継続している。神野の言葉を借りれば、トレーニングしたものにようやく自分の体が追いつき、フィットしつつある状態だという。

「MGCで戦える足をこの2年間、レイヤートレーニングでつくってきたし、つくった足をようやくうまく使えるようになってきたんです。MGCはまだ暑い時期でのレースですし、ほかの選手はそのレースにすごいプレッシャーを感じると思うけど、僕はそういうのをずっと感じながら戦ってきた。そういう部分では心のゆとりを持って戦えると思っています。ただ、MGCはこれまでと異なり、一発勝負。タイムよりも順位じゃないですか。ある程度、主導権を握るレースをしないと勝てないと思っています」

 いわゆるレースを獲りにいくという神野の考えに対して、トレーナーである中野のMGC戦略は異なるものだった。中野は言う。

「根拠があるわけじゃないですが、私の個人的な考えとしては、神野は攻めるレースではなく、自分のレースを淡々と展開していくなかでライバルが自然と崩れて落ちていく。そこで勝つチャンスが出てくる気がします」

 中野がそう思った1つの理由は、神野と昨年引退したある女子卓球選手がよく似ているからだという。卓球の場合、ここで1本を決めなければならないというシーンが必ずある。その時、彼女はその1点を取りにいった。それは「早くゲームを終らせたい」「緊張から解放されたい」という心理が働くからだ。

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最終更新:4/6(土) 11:20
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