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カラシニコフ製「カミカゼ」自爆ドローンが“戦争の形”を変える

4/7(日) 11:00配信

クーリエ・ジャポン

世界各地の紛争で使われてきた「カラシニコフ銃」ことAK-47。安価で操作が簡単なことから、ゲリラやテロリストの間で広く普及している“殺人兵器”として知られる。

そのAK-47を作ったカラシニコフ社が今度は自爆ドローンを開発。またも手頃な価格の割に高性能な武器が「世界のならず者」たちに拡散されてしまうと、専門家は危機感を募らせるが……。

安価な巡航ミサイルに相当

史上最悪の大量殺戮兵器とされる「カラシニコフ銃」ことAK-47を生んだロシア企業が、今度は自爆ドローンを開発し、またも戦争の形を大きく変えるのではないかと懸念されている。

カラシニコフグループは2月下旬、アラブ首長国連邦の首都アブダビで開催された国際軍事防衛展において、自爆ドローンの小型模型をお披露目した。この催しは、世界の軍事企業が2年ごとに集い、自社の最新兵器を展示して売り込むイベントである。

ドローンは、一緒に展示された戦車や装甲車や戦闘機とは比べものにならないくらいに小さいが、あのAK-47と同じくらい、戦争の様相を変えてしまう可能性を秘めている。

廉価で高性能、おまけに操作が容易なカラシニコフ銃は、世界中の革命軍や反政勢力の武器となってきた。今日でも強力な兵器であることは変わらない。たとえば米国防総省は、高価なアメリカ製の銃器に代えて中古のカラシニコフ銃を購入し、シリアやアフガニスタンで戦う同盟勢力に提供している。

カラシニコフ製ドローンの正式名称は「KUB-UAV」。カラシニコフ銃と同じく操作が簡単で、安価で大きな効力を発揮し、「革新的な兵器」である点も似ていると、製造元はアピールしている。

カラシニコフ社を傘下に置くロシア国営企業ロステック社のセルゲイ・チェメゾフ会長は、「まったく新しい戦闘形態への一歩」を踏み出す兵器だと強調した。



カラシニコフ社のプレスリリースによれば、ドローンの翼幅は約1.2メートル。時速約129キロで30分間飛行し、約2.7キロの爆薬を運ぶことが可能だ。つまり、コーヒーテーブルくらいの大きさのものを、約64キロ離れた標的に向かって誘導して爆破することができるのだ。

「小さくてスピードは遅いが、おそらく安価な巡航ミサイルに相当する」と、米外交専門誌「ナショナル・インタレスト」は報じている。

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