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ダノンキングリーが凄まじく成長。打倒サートゥルナーリアへ絶好調だ

4/7(日) 6:40配信

webスポルティーバ

2019年クラシック候補たち
第10回:ダノンキングリー

 3歳牡馬クラシックの第1弾となるGI皐月賞(中山・芝2000m)が4月14日に行なわれる。断然の1番人気が予想されるのは、昨年末のGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)の覇者で、ここまで3戦3勝と負けなしのサートゥルナーリアだ。

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 そして、この舞台にはもう1頭、3戦無敗のキャリアを引っ提げて臨んでくる有力馬がいる。美浦トレセン(茨城県)の萩原清厩舎に所属するダノンキングリー(牡3歳/父ディープインパクト)である。

 同馬は昨秋の2歳新馬(10月8日/東京・芝1600m)でデビュー。アタマ差の辛勝ながら、見事に初陣を飾った。

 続く2戦目は、500万下特別のひいらぎ賞(12月15日/中山・芝1600m)。ここで、この馬の能力の高さに俄然注目が集まることになる。

 不利とされる中山マイルの外枠発走となったダノンキングリー。中団に位置を取るも、終始外、外を回された。それでも、4コーナーで先頭に並びかけると、あとは後続を一気に突き離して、3馬身半差の圧勝劇を披露したのだ。

 さらに、3戦目のGIII共同通信杯(2月10日/東京・芝1800m)で、同馬はクラシック有力馬としての地位を固めた。

 GI朝日杯フューチュリティS(12月16日/阪神・芝1600m)の覇者で、4戦4勝のアドマイヤマーズをはじめ、話題の素質馬が集うなか、最内1番枠からスタートしたダノンキングリーは、3~4番手のインを追走。直線に入ってしばらくすると、逃げたアドマイヤマーズの内を突いて、鮮やかな差し切り勝ちを収めたのだ。

 32秒9の上がりをマーク。粘り強さが身上の2歳王者を並ぶ間もなくかわし、最後は1馬身4分の1ちぎった。底知れない瞬発力を見せた新たなクラシック候補の登場に、多くのファンが胸を躍らせた。

 地方交流GIのJBCスプリント(川崎・ダート1400m)を含め、中央・地方のダート重賞で9勝を挙げているダノンレジェンドを兄に持つダノンキングリー。兄とは違う舞台で脚光を浴びることになったが、同馬に関わる人々の評価は兄同様にすこぶる高い。

 とりわけトーンが上がっているのが、主戦の戸崎圭太騎手。全3戦コンビを組んでいる鞍上の絶賛ぶりを、関東競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「(戸崎騎手は)どちらかというと控えめなコメントの多いジョッキーなんですが、ダノンキングリーに関しては、デビュー時から一貫して手放しで称えています。『体のバネ、それによって生まれる最後の切れ味は、かなりのもの』と語ったうえで、『折り合いもまったく問題がなく、皐月賞はもちろん、日本ダービー(5月26日/東京・芝2400m)まで楽しめる』と話していました」

 戸崎騎手は、昨年もエポカドーロで皐月賞を制し、ダービーでも2着に入っている。その経験を踏まえての言葉だけに、信頼度の高い評価と言えよう。

 また、ダノンキングリーには、クラシックを目前にしての成長力にも目を見張るものがあるようだ。先述のトラックマンが続ける。

「450kg台の馬体重で、決して大きな馬格ではありません。その分、ビシビシ調教ができるタイプではなく、これまでは馬場の軽いポリトラックでの調教が多かったんです。

 それが、ここに来て馬がたくましくなっており、力のいるウッドチップでの調教を増加。調教タイムも、デビュー前より5秒ほど速くなっています。さらに上のパフォーマンスを発揮できそうな状況にあって、これならサートゥルナーリアを負かす可能性もあると思います」

 これまでのレースぶりも圧巻だったが、一段と成長しているとなると、クラシック制覇の現実味も帯びてくる。

 はたして、ダノンキングリーはサートゥルナーリアとの全勝対決を制して、世代の頂点に立つことができるのか。決戦の時まで、あとわずかである。

河合力●文 text by Kawai Chikara

最終更新:4/7(日) 6:40
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