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中国版『ボヘミアン・ラプソディ』、フレディ・マーキュリーのセクシャリティに関する全シーンをカット

4/7(日) 22:20配信

エスクァイア

世界的に大ヒットの映画『ボヘミアン・ラプソディ』。その中国版では、フレディ・マーキュリーのセクシャリティに関する全シーンがカットされました。なんと合わせて2分ほどになる、6つの重要なシーンなしでの上映となりました。

【 写真 】中国や各国で入国禁止措置を受けているセレブたち

 『ボヘミアン・ラプソディ』は、ロックバンドのクイーンとリードボーカルのフレディ・マーキュリーを描いたアカデミー賞受賞作ですが、先ごろ中国で公開されたこの映画が現地の観客に混乱を招いています。

 なんと、フレディのセクシャリティに関するあらゆるシーンが検閲によって削除され、話が大きく変わってしまっているようなのです…。

 中国向けのバージョンでは、最終編集版から合わせて2分ほどの6つのシーンがカットされています。ある観客はABCニュースに、「映画の多くのシーンが、まったく意味不明なんです」と語っています。

 カットされたシーンには、男性の股間がクローズアップされるシーンのほか、フレディとボーイフレンドのポール・プレンターのキスシーン、「バイセクシャルなんだ」とカミングアウトするフレディが「いいえ、フレディ、あなたはゲイよ」と言われるシーン。

 さらに、フレディの新しい髪型が「ゲイっぽい」と指摘されるシーン、それからフレディとジム・ハットンの関係やこの映画におけるハットンの存在理由を理解するために必要な、2人のキスシーンなどが含まれていました。

 また、観客やクイーンファンにとって最も混乱を招いたのは、クイーンのメンバー全員が女装で家事をする『ブレイク・フリー (自由への旅立ち)』のミュージックビデオをオマージュしたシーンがカットされたことです。

 中国版の編集ではフレディの女装シーンは見られず、MTVがこのビデオを放送禁止にする場面に唐突に飛んでいます。

そもそもフレディのように派手で奇抜なことで有名な男性の映画が中国で公開されたという事実をある種の進歩だと見る人もいますが、この「賢明な」編集が語るのは別の話です。

 「誰もがこのような、(検閲という)『勝利』に満足するようになったら、全世界が常に当局に従うことになり、クリエーターたちに敬意を集まることはなくなるでしょう。そして、観客の利益を守るものは何もありません」、そう語るのは中国のLGBTQ活動家であるファン・ポポ氏。

 「中国は最近、偏見のない国として自国をアピールしようとしていたと思うのですが...」と嘆いています。

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最終更新:4/7(日) 22:20
エスクァイア

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