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血圧を薬で安易に下げるのは危険な理由

4/7(日) 15:00配信

webマガジン mi-mollet

 年齢とともにジワジワ高くなっていく血圧。「そろそろ薬で下げなくてはいけないかも……」と思っている方、ちょっと待ってください! 実は薬で安易に血圧を下げるのは、とっても危険なこと。『1日1分で血圧は下がる! 薬も減塩もいらない!』の著者・加藤雅俊先生に、詳しく伺いました。

現在の高血圧設定値は厳しすぎる!

なぜ薬に頼ることが危険であるかを説明する前に、現在の血圧事情についてお話したいと思います。
日本高血圧学会が定める「高血圧治療ガイドライン」によると、現在は「最高血圧が140mmHgまたは最低血圧が90mmHg以上」で高血圧とみなされます。つまりこの数値を超えると、「下げないと危ないですよ」と薬を処方されるということです。

 でも実は、高血圧の設定値が今の数値になったのは2000年から。昔の高血圧設定値は、これほど低くはなかったのです。
1960年代後半に日本の医学部で使われていた『内科診断学』という教科書では、高血圧の診断には、最高血圧が「年齢+90」以下、という算式が用いられていました。
つまり、今60歳の人なら「60+90」という計算になり、最高血圧が150以下なら正常とみなされていたということ。70歳なら160以下、80歳なら170までは正常とされていたのです。
ところが1999年にWHO(世界保健機構)とISH(国際高血圧学会)が「140/90mmHg以上は高血圧」とすると、日本高血圧学会もこれにならい、2000年より高血圧の設定値を大きく引き下げました。その結果、日本の高血圧患者は激増した、というわけです。
ですから今、最高血圧が「年齢+90」以内に治まっている人は、とくに心配しなくても大丈夫でしょう。ましてや薬を飲む必要はありません。
 

薬で血圧を下げることは、体からのサインを切ること

では最高血圧が「年齢+90」を超えている場合は薬で下げたほうが良いかというと、決してそういうわけではありません。
ここで、そもそも「なぜ血圧が高くなっているのか?」ということを考えていただきたいと思います。
その原因の多くは、加齢や運動不足により血管が硬くなっていることにあります。このような場合は、本の中でご紹介している降圧体操で血管を柔らかくしてあげれば、大抵血圧はすぐに下がります。
ですが一部の人は心臓や脳など体のどこかに不調があり、それが高血圧というサインとなって表れています。それを薬で無理矢理下げてしまったとしたらどうなるでしょう? 当然、血圧の数値は下がりますが、根本原因の病気は進行していきます。
このとき医者は、「高血圧だったから病気になったのです」と言いますが、それはまったくの逆。病気だったから血圧が高かったのです。体は血圧を上げることで一生懸命「ここに病気がありますよ!」と知らせていたのに、薬でその警報を切ってしまったため病気を進行させてしまった。そう考えると、薬で安易に血圧を下げることがいかに危険か、お分かりいただけたと思います。
 

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最終更新:4/7(日) 15:00
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