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「イノベーションを生み出せる人と組織」が重要な時代 経営者の仕事は「良い会社をつくること」

4/8(月) 7:34配信

日本の人事部

挑戦して失敗してもいい。失敗から学び成長する

――現在の日本企業の「人・組織」の課題をどのように捉えていらっしゃいますか。

「日本企業」という括りでは、一まとめに語れませんね。大企業とスタートアップの企業では課題が全く違いますから。大企業はどこも「この先どこへ向かえばいいのか」ということが悩みではないかと思います。当事者意識を持って、世の中に大きな価値を生み出していこうとする姿勢がもっと必要でしょう。ソフトバンクの孫正義さんのような人が目立っているのは、多くの企業にそういうリーダーがいないということであり、非常に残念ですね。世の中の一部は変わりつつありますが、やはりまだ有名大学から大企業へという人材の流れが大きな割合を占めています。その本来優秀な人たちが、ビジネスパーソンとして本当に成長できるような機会が与えられているのかどうか。そこの疑問もあります。

当社がお付き合いしている企業の多くは、大企業の一つ手前のステージがメインです。従業員数は1000~3000人くらいで、会社を支えてくれる人材をどれだけ集められるか、採用した人材をいかにまとめる組織をつくっていけるかが課題となっています。このクラスの企業は、すでに全て自前主義という考え方からは脱しているので、アウトソーシングにもなじみやすいと思っています。当社としても、次世代の日本を代表する存在になっていくであろう企業を支援することで、日本全体を元気にしていきたいと考えています。


――貴社が現在力を入れている分野、さらに今後の展望についてもお聞かせください。

まず「データドリブン」。データ重視の取り組みには、今まで以上に注力していきます。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)も2018年あたりから必要に応じて開発、投入しています。そういったシステムに関しては、これまで全て自社開発でやってきましたが、当社はシステムベンダーではありません。あくまでも人事の立場で仕事をするという前提に立って、必要なものについては世の中にある有効なツールを積極的に取り入れていくケースも増えてくると思います。

また、人事・労務アウトソーシングでは、業務の仕組みの作り替え(BPR)も積極的に取り組んでいきたいですね。従業員数3000人以上の企業には、非常に複雑な人事業務を運用しているところが多い。効率化するために、数年かけてでも抜本的に変えていきましょう、と提案することが重要になってきています。


――最後に人事サービス業界で働いている若手の皆さんにメッセージをお願いします。

人事サービスに限った話ではありませんが、ビジネスで成功するためにいちばん大切なのは、仕事に就いた後、どう学んでいくかだと思います。そのために必要なのは高い志。新入社員のときには誰もがやる気満々ですが、40歳代になっても同じ気持ちで努力し続けられるか。それが一流とそうでない人を分けるところです。努力して業務遂行能力を高め、成果を出す。それによって裁量権が広がり、報酬も、満足度も高まっていきます。

ビジネスではポジションが上がるにつれて、さまざまな判断を迫られるようになります。的確な判断を下すために必要なのは「経験」です。しかし、自分のできることばかりやっていても、経験を広げられません。そのためには「挑戦」が不可欠です。うまくいかないこともあるでしょうが、失敗してもいいんです。多少叱られたからといって、それでへこんでいるようでは成長できません。失敗から学び挑戦を繰り返すなかで経験が増え、成長します。成長すれば裁量権が与えられ、そこではじめて創意工夫が可能になります。裁量の範囲がゼロでは、工夫なんてできませんよ。仕事の面白さはそこからです。大いに挑戦してください。

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最終更新:4/8(月) 7:34
日本の人事部

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