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メーカーが違反を容認!? 制限速度以上に設定できるクルーズコントロールが存在するワケ

4/8(月) 6:20配信

WEB CARTOP

スピードメーターには誤差がある

 かつてはアクセルを固定するだけと単純な機能だったクルーズコントロールも、いまでは先行車に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)として生まれ変わり、運転支援システムの要として欠かせない機能と認識されるようになった。そのクルーズコントロールには制限速度を超えて設定できるものがある。果たして、その合理的、正当的な理由はあるのだろうか?

ACCが設定された新型三菱デリカD:5

 ACCの機能について、カタログでは「30~100km/hで設定できます」と書いてあるのに、実際に作動させると115km/hまで設定できることは多い。これはメーターと実測の誤差(タイヤが摩耗することで外径が小さくなると誤差が起きる)を考慮したものというのが建前。

 実際、スピードメーターでは100km/hを指していてもGPSを利用して計測すると90km/台前半であることがほとんどだ。メーターは誤差を認められているが、基本的に実際より若干大きな数値を示すようになっている。

 当然、こうした誤差はメーカー間でも異なるし、同一車種でも仕様や個体差によって異なる。確実に100km/hで追従できるようにするには、ある程度の余裕を見ておく必要がある。15km/hというのは、まさにその余裕分なのだ。

最高速度が変わる可能性へ対応する意図も

 そのため制限速度の見直しに対応して120km/hまでカバーするクルーズコントロールでは、表示上では135km/hまで設定できるようになっている。当然、将来的にはどこまで制限速度が上がるか、自動車メーカーとしてはわからないわけだから、さらに余裕を持たせておくという考え方もある。トヨタの一部車種で180km/hまで設定できるのは、そうした面もあるだろう。

 輸入車ではクルーズコントロールの制御が本国仕様のままだったりするので、もっと上限が高いこともある。また、ACCのは設定速度の高さは、その速度域まで追従できることをメーカーが認めたということであり、ACC性能の高さを示す指標のひとつともいえる。

 いずれにしても、制限速度以上にクルーズコントロールを設定できるのは昔からだ。これは、自動車メーカーが速度違反を推奨しているのではなく、余裕をもって機能を提供するためと考えるべきだ。そもそも、アクセルを踏めばスピードリミッターが作動(国産車の多くは180km/h、軽自動車は140km/h)するまでの速度を出せるようになっているわけで、速度の管理については運転免許を所持するドライバーに任せられている。機械として設定できるのと、運転手が設定するのは別次元の話。スピード管理についてはドライバーにゆだねられているのだ。

山本晋也

最終更新:4/8(月) 6:20
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