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[当事者と地方議員]派遣社員・非正規―おぐら修平足立区議

4/8(月) 16:32配信

政治山

当時と状況が変わる 派遣・非正規はマイノリティでもなくなったが

 私が派遣社員の頃より、非正規の割合はどんどん増え待遇も悪くなり、若い方は非正規が当たり前のような状況になっています。区役所で働いている方たちは全員正規職で定年まで安定して働けると思われがちですが、区役所の3割から4割は非正規で非常勤職員や臨時職員、指定管理者(公共施設の管理委託等を民間事業者に委託)などです。

 足立区では住民票発行業務などの窓口の外部化、民間委託が進んでいて、そこで働いている方々が派遣の短期契約だったりします。引退した同じ会派の先輩議員は「役所がワーキングプアを作ってるじゃないか」と控室でよく愚痴をこぼしてましたね。

 非常勤職員は1年契約で更新は最長5年などが多く、窓口の外部化で働く民間の方は短期契約の派遣などで、その方たちの待遇は一体どうなってるの?と。

 繁忙期やイベントなど短期間だけ人手が必要ということなら臨時職員や短期の派遣も理解できなくもないですが、「窓口の仕事は、短期でなくずっと続くのに、そこで働いている方たちが数カ月の派遣の契約更新、更新で不安定雇用はおかしくないですか?」と議会で質問するのですが、「法的には問題ありません」とか役所は答弁するのです。

 「その条件どうなの?待遇改善しないといけないのじゃないの?正規職になりたい方はそういう道を作るべきじゃないの?まず、望んで非正規で働いているのかどうか調べるべきだと」いつも議会で取り上げているテーマです。

なぜ当事者が必要か?当事者にできることとは?

 足立区の人口は約68万人。世代・年代も職種も生い立ちもそれぞれ違って、多種多様な方たちが街を形成しています。その中には、障がい者の方もいれば、外国人、学生、主婦、高齢者、子育て世代など様々です。

 雇用形態も正社員、派遣社員・契約社員・アルバイトなどの非正規、また、会社経営者、自営業、商店主、専門職の方など、いろんな方たちがいて、多様な声を挙げて物事を決めていくというのが民主主義の最善たるプロセスではないでしょうか。

 その中で、特に社会的弱者とかマイノリティの声がなかなか届かない。そもそもどうしたらいいかわからない、というのを秘書時代から何度も目の当たりにしてきましたし、派遣社員や非正規の経験で当事者として実感してきました。

 議員は住民の代弁者であり、私の持論として、いろんな年代、いろんな考え、多種多様な経歴や年代の方たちで議会が構成されてしかるべきだろうと。

 議員が同じ考えや同じ年代の方だけだったら、政策、制度が必ず偏りますし、多様な意見をくみ取って物事を決めるというプロセスができません。

 あと、何事も当事者や家族、普段関わっている関係者でないと、それぞれの抱えている課題とかその状況について、なかなか理解されないというか実感がわかないというか。

 非正規、社会的弱者、生活困窮、マイノリティの話とかは、自分自身なかなか職に就けなかった経験や、いろんな非正規を経験したこと。秘書時代から数多くの生活相談を受けてきたからこそ、一生懸命取り組んでいますが、そうでなければ、ここまで取り組むこともなく、話を聞いてもなかなか実感してなかっただろうなと未だに思います。

 だからこそ、いろんな当事者、課題を抱えた方の声を代弁する議員は絶対に必要だと思うのです。

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最終更新:4/8(月) 16:32
政治山

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