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ラオスの経済は好調なのか? ー経済成長率7%の実感と中国マネーに高まる期待ー

4/8(月) 18:00配信

ダイヤモンド・ザイ

期待が高まる中国マネー

 そもそも、これまでラオスは何で収益を得てきたのだろうか。日本国外務省によるとラオスの主要産業を、サービス業(GDPの約42%)、農業(約17%)、工業(約29%)(2016年、ラオス統計局)に大きく分けている。

 ここまでの聞き取りによれば金鉱や材木。この他、山がちな地理を生かした水力発電による売電、コーヒー栽培と輸出、それらを牽引する外資企業向けの土地売買もあるのだろう。

 また、ラオス財政はこれまで外国援助に支えられてきたと声高に言う人は多く、一方、戦時中から根強い麻薬ビジネスを指摘する人もいる。果たして、ラオス経済の実態とは何なのだろう。

 今回、ビエンチャンで証明写真が必要になり、写真館を訪ねた。30分ほどのスピード写真12枚入りで300円ほどだったか。この店は、幅10m×奥行き25mほどある4階建てのビルを所有している。お客は他に公務員が1名いた。同じくスピード写真。並ぶ必要などない。これまでに何度か利用してきたが、混雑しているのを見たことがない。どうすれば、こんなビルが建ち、それを維持できるのだろうか。

 18年前にラオスに住み始めた時、友人に言われた言葉を思い出す。
「ラオスは七不思議が沢山あります。表だけ見ていたら何も分からないんですよ」

 大陸アジアのダブルスタンダードは、喧騒のない静かで平穏なラオスでも、文化として息づいている。人々はしたたかに、たくましく、朗らかに生きてきた。

 さて、旧知の友人に、不景気はいつまで続き、その打開策は? と訊くと、こんな答えが返ってきた。「あと2、3年はかかるんじゃないかな。中国マネーが鉄道に乗って来るまでに」

 中国からの高速鉄道完成は2021年12月を予定。ラオスは新しい時代を迎えようとしている。

 (文・撮影/森卓)

筆者紹介:森卓(もり・たく) 1977年大阪生まれ、富山育ち。調理師。約8カ月のバックパッカー旅行の後、2001年よりラオス在住。旅行会社勤務を経て、日本語フリーペーパー 『テイスト・オブ・ラオス』を13年間にわたり発行(17年休刊)。TVや雑誌などメディアコーディネートのかたわら、日ラオス国交60周年記念映画『ラオス 竜の奇跡』を製作し日本ラオスなどで劇場公開。現在は、出張料理「ラオス食堂」を主宰し日本全国を周っている。

 筆者よりお詫び:これまで筆者のラオス在住開始年を2002年と記載していましたが、見直したところ正しくは2001年からとなります。記憶の錯誤と情報の誤りをお詫び申し上げます。

森 卓

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最終更新:4/8(月) 18:00
ダイヤモンド・ザイ

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