ここから本文です

ガス・ヴァン・サント監督インタビュー:名優たちとの思い出、新作に込めた想いと“人生を変えた”映画

4/9(火) 17:09配信

otocoto

リヴァー&ホアキン・フェニックス、“クレイジーな”兄弟との思い出

──繋がりと言えば、『マイ・プライベート・アイダホ』(91年)でリヴァー・フェニックスが主演を務め、本作ではリヴァーの弟であるホアキン・フェニックスが主演を務めています。ぜひフェニックス兄弟についてもお話を伺いたいのですが。

リヴァーが20歳の時だったかな、フロリダにあった彼らの家に行ったことがあって、その時に「弟は僕よりクレイジーなんだよ」とリヴァーが言ったんです。でも僕からしたら、二人ともクレイジーなところがあるから似てるじゃないかと(笑)。ただ、ホアキンはリヴァーの演技を見て学ぶところは多かったと思います。それから、彼らの父親はまるでアマチュアの役者のように家で演技をして家族に見せていたそうで、「タレントの才能を受け継いでいるのかもしれない」とホアキンが話してくれたことがありました。

リヴァーもホアキンも作品に入ると自分が演じる役柄に入り込んでしまうのですが、『マイ・プライベート・アイダホ』の時には、着るものや振る舞いなど全て役になりきった状態でリヴァーは現場に来ていましたし、ホアキンも『誘う女』(95年)の時には撮影前に自ら役のことを考えて髪を切ってきて、それをとても自慢げに見せてきたという思い出があります(笑)。『ドント・ウォーリー』でジョンを演じるにあたっても、役になりきってしまう姿は昔と変わっていませんでした。


■音楽の匂いがする?キャスト陣とのエピソード、ジャックの話は理解できず

──これまでコメディのイメージの強かったジョナ・ヒルを、ジョンが参加する禁酒会の主催者であり、ジョンに大きな影響を与えるドニー役に起用された理由を教えていただけますか?

確かに彼はコメディ映画に多く出演していますが、『マネー・ボール』(11年)や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13年)で2度アカデミー賞にノミネートされていますし、ドニー役を演じる素質も十分あると思ったんです。それに彼をキャスティングする前にホアキンに聞いてみたら賛成してくれましたしね。ところが最初、ジョナは「僕にドニー役はできない」と断ってきたんです(笑)。それで1年後に再び聞いてみたら「チャレンジしてみます」と返事してくれました。彼にドニーを演じてもらえて本当に良かったと思います。

3/5ページ

最終更新:4/9(火) 17:09
otocoto

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事