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グーグルに追跡されない200ドルスマホ、仏「Wiko」が発売

4/9(火) 11:00配信

Forbes JAPAN

アンドロイド端末に関して、かつては不可能と思われたことが欧州限定で可能になった。グーグルは、欧州委員会から独占禁止法違反として50億ドルの制裁金を科せられたことを受け、端末メーカーとのライセンス契約を変更した。

今後、端末メーカーは欧州向け端末について、「Google検索」と「クロームブラウザ」をプリインストールせずに出荷することが可能になる。しかし、これには注意点がある。

アンドロイドOS自体は無料でオープンソースのままだが、Google検索とクロームブラウザをプリインストールしなかったメーカーは、欧州で販売する端末を「Googleプレイストア」や、その中に登録されている数百万ものアプリにアクセスするために、グーグルに対してライセンス料を支払う必要があるのだ。

先週、フランスのスマホメーカー「Wiko」は、グーグルの新しいライセンス契約を初めて採用したミッドレンジ端末「View 2 Pro Qwant」をリリースした。この端末には、欧州生まれの検索エンジン「Qwant」のプライバシーを重視したブラウザと、検索エンジンがプリインストールされている。

「我々はView2 Pro Qwantをフランスとドイツ、イタリアで販売する予定だ。今後もQwantを採用するかは、今回のテスト結果を見て決めたい」とWikoのCOO、Julien Heangは話す。

Qwantの特徴は、検索エンジンがユーザーをトラッキングしないなど、プライバシーを重視することだ。

「我々は、Qwantを使って検索しているユーザーについて知りたいと思わない。また、検索結果の横に広告を表示するのに、ユーザーの属性や閲覧履歴を知る必要もない」とQwant のCEO、Eric Leandriは語った。

View 2 Pro Qwantの画面サイズは6インチで、オクタコアの「Qualcomm Snapdragon 450」やデュアルカメラ、「Android 8.0 Oreo」を搭載している。メモリは4 GBでストレージは64 GB。microSDカードにも対応している。価格は200ドルで、安い割には高性能な端末だ。

View 2 Pro Qwantには、Google検索とクロームブラウザがプリインストールされていないが、GoogleプレイストアやGoogleマップ、Gmailを含む他の「Googleモバイルサービス(GMS)」を利用することができる。

また、View2 Pro Qwantはグーグルから「MADA(Mobile Application Distribution Agreement)」の認証を受けているため、グーグルによる定期的なセキュリティアップデートを受けることが可能だ。

筆者が得た情報によると、Wikoはグーグルにライセンス料として1端末当たり5ドル、もしくは端末価格の2.5%を支払っているという。

Jean Baptiste Su

最終更新:4/9(火) 11:00
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