ここから本文です

「三竿健斗と鈴木優磨には、焦らず治療に取り組んでもらいたい」宮澤ミシェルも現役時代に苦しめられたケガとの戦いを語る

4/9(火) 11:00配信

週プレNEWS

サッカー解説者・宮澤ミシェル氏の連載コラム『フットボールグルマン』第91回。

現役時代、Jリーグ創設期にジェフ市原(現在のジェフ千葉)でプレー、日本代表に招集されるなど日本サッカーの発展をつぶさに見てきた生き証人がこれまで経験したこと、現地で取材してきたインパクト大のエピソードを踏まえ、独自視点でサッカーシーンを語る――。

今回のテーマは、ケガについて。現在、ケガからの完全復帰を目指している鹿島アントラーズの三竿健斗と鈴木優磨。キャンプ取材で彼らと話した宮澤ミシェル氏は、自身も現役時代にケガに苦しめられた経験も踏まえ、焦らずに完治させることが重要だと語った。

*****

三竿健斗が少しずつ完全復帰へのステップを踏んでいる。昨年は日本代表に選出されるまで成長を遂げ、森保一監督に代わった日本代表でも飛躍が期待されていたけれど、11月に「恥骨関連鼡径部痛」を発症して長期離脱。ここからというタイミングだっただけに、本人は相当に悔しかったと思うんだ。

今年のキャンプ取材で鹿島アントラーズに行ったとき、三竿と話をしたら、「まだ痛みはあるけれど、焦らずにやっていきたい」と落ち着いていたんだよね。同じ症状に苦しんだ者としては、まだ22歳と若いのにその落ち着きに心強さを覚えたね。

「恥骨関連鼡径部痛」はサッカー選手の職業病とも言えるもので、「恥骨結合炎」とか「グロインペイン症候群」とかっていう呼び名は聞いたことあるんじゃないかな。

私も現役時代はこの痛みに苦しんだし、最終的には恥骨結合炎で引退する羽目になったんだ。もう痛いなんてもんじゃないよ。私の場合は「痛い」を通り越して「ヤバイ」だったからね。医者には「これ以上現役を続けると歩けなくなるし、車椅子生活も覚悟して下さい」と脅されたほどだったんだ。

股関節の上部が痛むんだけど、ヘソの横が痙攣したり、腹筋をしても左側だけが効かなかったりしてね。試合中にも痙攣が起きて、「頼むから止まってくれ」と祈るようにプレーしていたものだよ。

この症状が厄介なのは、ボールを蹴らなければ痛みが出ないってことなんだ。私は1995年に現役を退いたんだけど、本当はもう1年プレーするつもりだったから、2、3ヵ月くらいかけてフィジカルを整えていたんだ。ランニングならチームで一番走るくらい体が仕上がって、いざボールを使った練習を始めた途端に痛みが戻ってきちゃった。

それでも体を鍛えたから次の日は大丈夫だろうと思っていたら、2日目、3日目と痛みが増していくばかりでさ。3ヵ月くらいかけて体をつくったのが台無し。もうここが潮時なんだなって覚悟を決めたんだよね。

1/2ページ

最終更新:4/9(火) 11:00
週プレNEWS

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週プレNEWS

集英社

No.27
6月24日(月)発売

特別価格500円(税込)

「老後2000万円不足問題」サバイバル術
/欧米の自動車免許制度の実態/“婚活シェ
アハウス”が人気再燃の【グラビア】高田秋
/ロン・モンロウ/小倉優香/高嶋香帆 他

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事