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スリランカの森に埋もれた楽園ホテル 建築家ジェフリー・バワの最高傑作

4/9(火) 10:52配信

日経ARIA

日々、時間に追われるARIA世代に必要なのは、心の楽園。写真一枚で心が飛んで行ける「至高の楽園」を、写真家・三好和義さんがお届けします。南は南極から北は北極まで。楽園をテーマに40年間写真を撮り続ける三好さんが選んだ三つ目の楽園は、スリランカのジャングルに埋もれるように立つホテル。「神の存在を感じた」楽園だそうですが…。2019年、自分へのご褒美の楽園旅はここに決定! 

【関連画像】ホテルの目の前には、カンダラマ湖が広がっています。象が気持ちよさそうに水浴びをするシーンに遭遇しました

●スリランカの国民的英雄が造ったリゾートホテル

―― アーユルヴェーダの聖地として、セイロンティーの産地として、そしてサファリリゾートを楽しめる島として……ここ数年、女性旅行客の人気が急上昇している国・スリランカ。

 この島が生んだ偉大な建築家、ジェフリー・バワをご存じでしょうか。

 バワは、常識を覆す自由な発想のリゾートホテルをたくさん造り、アマンリゾートにも多大な影響を与えたといわれています。シンガポールのマリーナベイサンズでおなじみの「インフィニティプール(水平線とプールの水面が溶け合い、海と空の中心に浮かぶような開放感が味わえる)」の考案者としても知られます。

 スリランカにもバワ建築のホテルが複数ありますが、中でも「楽園」を感じさせるのが、バワ建築の最高傑作といわれる、ジャングルに埋もれたこのホテルです。

三好和義さん スリランカを初めて訪れたのは、およそ40年前。コロンボに立ち並ぶ、ヨーロッパ統治時代の影響が色濃い「コロニアルスタイル」の建物やホテルに魅了されました。南国とヨーロッパの文化が、程よくミックスされているんです。

 その後、何度もスリランカへ旅をしていますが、念願だったヘリタンス・カンダラマに宿泊したのは3年前。車を走らせぐんぐんと森の中へ。突如視界が開けて見えたカンダラマ湖の対岸に、まさに「森の中に浮かぶ」ようにして立つ全長約1kmの広大なホテルを目にして、心が躍りました。

●大自然を人間が「間借り」したかのような空間

 ホテルに到着してまずびっくり。フロントの横に、むき出しの巨大な岩が飛び出しているんです。聞けば、バワはできるだけ自然の地形を壊すことなく、そのまま生かして設計したとか。フロントに限らず、ロビーや廊下、カフェやプールも岩がむき出しになっていました。あくまでも主役は人間ではなく自然。自然を人間が間借りしているんだな、と感じました。

 部屋のベランダでは、かわいいサルたちがお出迎え。夜になると、蛍のほのかな光もたくさん見えました。ホテルの人が「蛍がいるよ」って教えてくれたわけじゃありません。たぶん、僕だけが気付いたんじゃないかな。

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最終更新:4/9(火) 10:52
日経ARIA

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