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禁煙規制で「国内のたばこ市場」はどうなった?決算書から読み解く

4/10(水) 8:47配信

bizSPA!フレッシュ

売上高だけでなく利益も増加している理由

 売上高が伸びている理由は確認できましたが、各種利益もなぜ伸びているのかをみていきましょう。売上高が上がれば利益が必ず上がるとも限りません。売上高の向上だけを目指して、無理なプロモーションや生産拡大を行えば、原価率・販管費比率の増加を招き、利益率を下げかねないからです。

 ここでは主に「本業からの利益」といわれる営業利益に関わる費用である、売上原価と販管費を見ていきます。

 JTの過去6年間の損益計算書の数字を見ると、売上高の年平均成長率1.23%に対して、売上原価は0.64%、販売費及び一般管理費は0.72%と、売上高の成長率よりも低いものとなっています。つまり、売上高を増やしつつも、効率的な経営を行うことで製造や販売にかかるコストを抑え、利益の拡大ができているといえます。

 これまでJTの損益計算書の数値を追ってまいりました。まとめると、JTは右肩下がりの国内のたばこ市場にもかかわらず、海外事業の成長、強固なブランド力に基づいた値上げの実施、効率的な経営を基に堅実に成長してきたと言えるでしょう。

 今後の成長に関しては、新ジャンル製品の非加熱式たばこ、プルームテックの成長性などにもよりますが、世界的には人口は成長し続け、喫煙者の数は増え続けることが予想されているため、今後もJTは少なからず成長し続けるのではないかということも読み取れます。

 損益計算書の基礎的な知識である、売上総利益や営業利益を中心に見ていくだけでも、このように企業の実態を知ることができるのです。

<TEXT/KT Total A&C firm>

bizSPA!フレッシュ 編集部

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最終更新:4/10(水) 8:47
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