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中日背番号3の後輩、高橋周平選手の成長/立浪和義コラム

4/11(木) 11:01配信

週刊ベースボールONLINE

増した責任感

 今回は、私にとって中日の“背番号3”の後輩でもある高橋周平選手について書いてみます。

 東海大甲府高からドラフト1位で2012年に中日入団。1年目から一軍でホームランも放ち、大型内野手登場と騒がれました。

 しかし、その後はなかなかレギュラーに定着できず、周囲の期待が大きかっただけに重圧があったと思います。

 昨年プロ7年目にして初めて100試合以上出場を果たしました。守備位置は本職のサードではなく、セカンドがメーンでしたが、ドラゴンズファンの方もほっとしたのではないでしょうか。

 今年はキャプテンに指名されたこともあり、キャンプを見ていても練習への打ち込み方もそうですし、積極的に仲間たちに声をかけ、自分のことだけではなく、チームの勝利のために、さらにやらなければならないという決意が伝わってきました。

 技術的なことをいえば、彼はこれまで毎年のように構え方やタイミングの取り方を変えていました。おそらく本人の焦りに加え、周囲からいろいろなアドバイスを受け、聞き過ぎているのかなと思って見ていました。そのアドバイスが間違っているわけではないのですが、どうしても人によって考え方、伝え方が違いますので、すべてを聞いていると混乱してしまいます。

 以前も書きましたが、バッティングはシンプルなものです。スランプの時期ほど基本に戻り、シンプルに考えることが重要なのですが、まじめな性格もあって、逆に考え過ぎてしまったのでしょう。

足を着くまでの間

 今年は心機一転、キャンプから「これでやろう!」と決めたことを変えずにやっていたように思いました。具体的な変化としては、これまでは、上げた足を着くときに、どうしても体が突っ込んでしまいがちで、ヒザの皿の部分が正面を向いたままになっているため、下半身が止まり、体が回りきらないときもありました。

 このようなスイングでは、どうしてもインコースに詰まってしまいがちです。相手バッテリーもそれが分かっていて、苦しいときはインコースを攻めていました。弱点が分かっていると、どうしても勝負どころで、そこを攻められますから、味方ベンチからも勝負弱いように見えていたと思います。

 それが今年は足を上げてから着くまでにゆったりした間ができ、球を呼び込めるようになったことで、インコースを長打にすることができるようになりました。実際、オープン戦でも今までなら詰まらされていたインコースをホームランにしたシーンがありました。選手にとって、結果が何よりの“良薬”。それで自信がついたのも大きいでしょうね。

 もともと大きい打球を飛ばす長打力が彼の魅力でもあります。今年は慣れたサードに定着させる方針のようですし、守備の重圧も多少減るはずです。背番号3の完全開花を楽しみにしています

写真=小山真司

週刊ベースボール

最終更新:5/3(金) 10:57
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