ここから本文です

マラソンで東京五輪をめざす鈴木亜由子。トラックとの相乗効果を実感

4/11(木) 6:20配信

webスポルティーバ

 国内のMGC(マラソングランドチャンピオンシップス)シリーズは終了し、残るはワイルドカードを獲得できる4月30日までの国内外のレースのみ。現時点で、女子は14名の進出が決まっている。そのなかで、上位争いが期待されているのが鈴木亜由子(日本郵政グループ)だ。

【写真】同じチームでマラソンに挑戦している関根花観

 鈴木はこれまで、トラックの5000mと1万mで世界に挑戦し、世界選手権やオリンピックを経験してきた。昨年8月には北海道マラソンで初マラソンに挑戦し、2時間28分32秒で優勝。MGC出場権を獲得した。また、今年2月の丸亀ハーフでは初ハーフマラソンながら、日本歴代3位の1時間07分55秒で走り、持ち味であるスピードを見せつけた。

 鈴木がマラソン挑戦を意識し始めたのは、2017年の世界選手権で1万mと5000mに出場したあとだった。入賞を狙った1万mで10位、5000mでは予選敗退だった。「あのあたりから、もっと違う自分の可能性を広げたい。そうなるとマラソンかな、と感じていた」と言う。

「最初は18年の冬にマラソンをやろうとしていて、チームメイトの関根花観ちゃんが(3月の)名古屋ウィメンズマラソンを走ったので、そこもあるかなと思っていたんです。でも、その冬は足の調子があまりよくなくて、見送りました。そうなると『暑い北海道かな?』という思いが湧いてきて、どうしてもそこで1本走ってみたくなりました。日本選手権前から考えてはいたのですが、(監督から)GOが出たのは、6月末の日本選手権の1万mが終わってからでした」

 鈴木は、そこから本格的にマラソンの練習を始めた。

「7月にボルダーで初めて40kmを走ったんですが、精神的にも肉体的にも本当にきつかったですね(笑)。途中で『あと半分も体を動かし続けなくてはいけないんだ』とか、『ゴールをしなければ終われないんだ』と思って。止まれない競技だと実感しました」

 春先に右足甲を痛めていたこともあり、高橋昌彦監督からは北海道マラソンを回避することも提案されたが、鈴木は「壊れたら、それも仕方ないこと」と挑戦することを主張した。

「最後には私が決めましたが、監督とはけっこう協議を重ねました。監督は私のスピードを生かせるところ(名古屋など春先のレース)で勝負させたかったようで、それは花観ちゃんで経験しているから『練習は絶対に失敗させない』とも言われました。私もその気持ちはわかったけれど、毎年のように冬には元気がなかったので、その中で練習をやって万が一というのもあるし。正直に言えば、ビビりですね(笑)。

 北海道の場合、1位なら2時間32分以内、6位までなら2時間30分以内でMGCを獲得できるから、トライしやすかったのも事実です。高速レースよりもタイム的には緩いし、暑いのも好きだからいけるんじゃないかなという思いもありました」

 初めて経験したマラソンは、練習より呼吸はきつくなかったものの、ラスト10kmで太腿の前側やふくらはぎに痛みが出た。

「単純に地面からの衝撃に耐えきれない状態だったので、力不足や練習不足を感じました」

 ただ、中間点を1時間14分44秒で通過した時はこんなことを考えていたという。

「これで(タイムが)落ちなかったら記録はクリアできるんだ。たぶんこれより落ちることはないな」

 そして、走り切ったあとはこんなことを思っていた。

「マラソンを走ると体には何かしらの異変が起きていると思うので、自分の体との対話が必要だなと思いました。まだ1回走っただけですけど(笑)」

1/2ページ

最終更新:4/11(木) 6:20
webスポルティーバ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

スポルティーバ
4月4日(木)発売

定価 本体1,800円+税

フィギュア特集『羽生結弦は超えていく』
■羽生結弦 世界選手権レポート
■羽生結弦 グランプリシリーズプレーバック
■宇野昌磨、髙橋大輔、紀平梨花、坂本花織ほか

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事