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世界遺産「仁和寺」の御室桜と五重塔:京都・桜の名所巡り

4/11(木) 15:52配信

nippon.com

ユネスコの世界文化遺産に登録される「仁和寺(にんなじ)」は、京都でも遅咲きの桜名所として知られている。背丈の低い「御室(おむろ)桜」越しに眺める五重塔は、絶景と名高い。

遅咲きの御室桜が生む圧巻の光景

真言宗御室派総本山の仁和寺(京都市右京区)は、光孝天皇の遺志を継いだ宇多天皇によって888(仁和4)年に建立。宇多天皇が譲位後に出家し、境内に居所となる「御室」を造営して移り住んだことから、「御室御所」という別名を持つ。その後も皇室出身者が代々住職を務めた格式高い寺院で、1994年には「古都京都の文化財」の構成資産としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。

「さくら名所100選」に選出される仁和寺の桜で、特に有名なのが「御室桜」である。二王門で拝観受け付けをして、北側にある朱塗りの中門を抜けると、すぐ左手に御室桜の林がある。この桜の特徴は、遅咲きで樹高が低いこと。例年4月中旬に見頃を迎えるため、仁和寺は京都市内でも遅い時期に花見が楽しめる場所として知られる。背丈が低いので、あでやかに咲く花が目線の高さで楽しめるのも人気の要因だ。

御室桜の林にある通路を歩くと、左右の桜が低い位置でぎっしりと咲いているため、薄紅色の生け垣の中を通り抜けているようだ。通路の突き当たりには小高い丘があり、その上からの景観は必見。御室桜よりも目線が高くなるため、東にある五重の塔が望め、ピンクの雲海の上にそびえるように見える。

境内には、御室桜とソメイヨシノを中心に、多種多様な桜が約500本植えられている。サトザクラの園芸品種で約10枚の淡い紅紫色の花びらを持つ「大沢桜」や、色白の花でほのかに香る「有明」など珍しい桜を探して、それぞれが持つ魅力を楽しんでみてほしい。

取材・文=藤井 和幸(96BOX)
写真=黒岩 正和、藤井 和幸(96BOX)

最終更新:4/11(木) 15:52
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