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なでしこ、強豪ドイツと引き分け。W杯本番へ爪あとを残したFWがいる

4/11(木) 10:03配信

webスポルティーバ

 フランスに1-3というスコア以上の惨敗を喫し、選手間ミーティングを重ねることでそのショックを払拭して臨んだドイツ戦(世界ランク2位)。35分に長谷川唯(日テレ・ベレーザ)が先制点を挙げると、追いつかれた後の69分にはパスミスをさらった中島依美(INAC神戸)とパスをかわしながら横山久美(AC長野パルセイロL)がゴール。その後、2点を失ったがドローで終え、何とか6月のワールドカップ本大会へつながる結果を残した。

【写真】アメリカ遠征でもあんていしたプレーをした鮫島彩

 ゴールへの匂いは確かにしていた。あとはその瞬間を待つだけだった。

「そろそろ来そうですよね」

 フランス戦の惨敗を振り切るかのように、ドイツ戦を前に自身のゴールを予感していたのが横山だった。

 このところスタメン出場というチャンスを得ていながら、対戦してきたアメリカ、ブラジル、フランスなど世界トップクラスのチームを相手にゴールという結果を出せず、期待に応えられていなかった。

 それでもフランス戦の後半、最初に飛び出した横山のシュートはファーストタッチからかつてないほど最速で振り抜いた。

「日本だったらゴールになっていたはず。フランスはDFの足が伸びてきた。これが世界との差なんだと感じました」(横山)

 それでも、型にハマらず、タイミングを外す意表を突いたシュートが彼女の真骨頂。調整のために何度もシュート練習を繰り返していた。

 その積み重ねが結実したのが、ドイツ戦でのゴールだった。一度目の中島からのパスで横山はシュートを選択するつもりでいた。

「でも、寄せてきた選手がフランクフルト時代の元チームメイトだったんで、たぶん自分を狙ってくると思った」

 そう読んだ横山は、すかさず中島へボールを戻す。すると、欲していたマイナス方向のボールが中島から返されてきた。あとはシュートを決めるだけ。一見、パスミスをした場面に見えたが、計算したうえで導き出したゴールだった。

 2015年、当時の佐々木則夫監督の指揮下では、横山はスーパーサブとしての役割が大きかった。与えられた限りある時間で“結果”を残すことを義務づけられていた彼女は、課せられたミッションを成功させることでその存在を印象づけてきた。

 その姿勢は今でも変わらず、高倉麻子監督の就任後も横山は招集され続けている。それでも、同時期から招集されてきたライバルたちが振り落とされていくのを目の当たりにして、「結果がすべて」と奮い立たせてきた。

 若手だった横山も、現在25歳。所属チームでは看板選手という立ち位置だ。

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最終更新:4/11(木) 10:03
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