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ジョン・メイヤー武道館2Days初日レポート、エド・シーランも飛び入り参加

4/11(木) 17:25配信

Rolling Stone Japan

グラミー賞7冠を誇る現代最高峰のギタリスト/シンガー・ソングライター、ジョン・メイヤーが2日間に渡る武道館公演のため5年ぶりに来日。4月10日(水)に行われた初日公演ではかねてから親交があり、東京ドーム公演を終えたばかりのエド・シーランが飛び入り参加。その最新ライヴ・レポートと共に、この夜のセットリストが期間限定のプレイリストとして公開された。

4月とは思えないほど冷たい雨が降りしきるなかで開催されたものの、会場には老若男女、幅広い観客が2階席の奥まで埋め尽くしていた。そこに登場したジョンは、おもむろにエレキギターを持ち最新アルバム『ザ・サーチ・フォー・エヴリシング』収録の「ヘルプレス」を、エリック・クラプトンやディアンジェロなどでも腕を振るうベーシストであるピノ・パラディーノをはじめ、名うてのサポート・メンバー8名を従えてパフォーマンス。その流麗なグルーヴで、悪天候のことなどあっという間に忘れ去らせてくれた。

その後「お久しぶりですね」と日本語で挨拶をして、09年に発表された『バトル・スタディーズ』に収録の「フー・セイズ」を披露。歌詞の部分に「東京」というフレーズを加えて会場を沸かせるなど、相変わらずの親日家ぶり(サービス精神)を示したジョン。だが、彼自身も今回の来日公演を待ちわびていたようで、演奏をじっくり聴き入る人々の姿を、とても愛おしそうな眼差しで見ているような表情がうかがえたのが印象的だった。

以降も「ここからはダンスできる楽曲を披露するよ」と、最新作に収録の「スティル・フィール・ライク・ユア・マン」などをパフォーマンスし、第一部は軽快な雰囲気のなかで終了。そして第二部は、ジョンのアコースティック・パフォーマンスからスタートした。本格的に音楽活動を開始させて今年で20年、その軌跡を振り返ることができるような、深みのあるギターの音色や歌声に、誰もが息をするのも忘れるくらいに魅了されている様子だった。

さらに、今回のステージでは「ずっとひとりでパフォーマンスしていると寂しいからゲストを呼ぶね」と、なんと前日に東京ドーム公演を大成功させたばかりのエド・シーランがサプライズ登場。会場が大きなどよめきに包まれたなかで、06年発表作『コンティニュアム』に収録の「ビリーフ」さらに、エドの楽曲「Thinking Out Loud」をセッション。世代は少し異なるが、お互いの音楽センスや演奏力に共鳴・刺激しあっている様子が伝わるパフォーマンスだった。結果、オリジナル・ヴァージョンにはない深みやエキサイトメントが生まれていたように思う。


Photo by Masanori Doi

エドとのスペシャルなセッションの後も、バンドとの息のあったパフォーマンスで、最後まで魅了されっぱなしだった3時間に及んだステージ。以前は軽快なトークを交えて進行していたライヴだったが、今回は演奏を重視していたせいかそういう部分を極力排除。代わりにギターや歌声を通じて、自身の感情・人生を饒舌に語りかけていたような気がしたというか。音楽は言葉を超えて人々に訴えかけるエネルギーがあることを伝えた、真摯なパフォーマンスだったように思う。

そんな彼の「演奏者」としての魅力が詰まったアナログ盤『電』と『生』が、この来日公演を記念しリリースされた。ここでもライヴで堪能できたような、彼の「生きざま」を体験できるはず。じっくり堪能していただきたい。

(文:松永尚久)

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〈ジョン・メイヤー来日情報〉
4月10日(水)、11日(木)
会場:日本武道館
開演:19:00

Rolling Stone Japan 編集部

最終更新:4/11(木) 17:25
Rolling Stone Japan

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