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なぜ彼らは"仲間外れ"にされたのか? 大分で起こった現代の「村八分」被害者たちは語る

4/11(木) 6:00配信

週プレNEWS

昨年秋から今年初頭にかけて、大分県内の集落で「村八分」にされたと主張するふたりの住民が相次いで訴訟を起こした。何十年も前の話ならまだしも、今の時代に「村八分」が存在するという衝撃......!

【画像】原告となったふたりの被害状況

原告となったAさんとBさんが、それぞれの身に降りかかった災難を語り合う。●Aさん(70歳)生まれ育った大分県山間部のある集落を高校卒業後に離れ、兵庫県で公務員に。2009年、母親の介護のため妻子を兵庫に残して故郷にUターンし、農業を始める。13年、集落が農林水産省の「中山間地域等直接支払制度(中山間制度)」で交付金を得ていることを知り、制度について集落の人に質問したり、自身が所有する土地への交付金支払いに関する不明点を市役所に聞きに行ったりしたところ、集落の仲間から一切の交流を絶たれ、村八分状態に。17年秋に大分県弁護士会から是正勧告が出されたものの状況は改善せず、昨年10月に村八分の解消を求めて集落の住人らを相手に訴訟を起こし、現在も係争中。決着がつくまでは集落で生活するつもりだという。

●Bさん(73歳)大分県内の市街地に住んでいたが、障害のある長男と一緒に暮らせる静かな環境を探していたところ、県内山間部の集落の住民から熱心に移住を勧められ、集落のはずれに家を建てて2008年に居住。しかし16年夏、集落のお金の使い方、その決め方に疑問を持ち、「運営から外れたい」と発言すると、ゴミ集積所を使えないなどの村八分状態に。翌17年夏には、生活用水を取得していた溜め池の水を抜かれ、集落外への転居を余儀なくされた。転居先では長男が施設に入らざるをえず、家族がバラバラになった上、賃貸住宅の家賃と合わせて二重の経済的負担に苦しむ。今年1月、集落のリーダーらを相手に訴訟を起こした。

* * *

■溜め池の水が抜かれ、ヘビが投げ込まれた
――2017年秋、村八分に遭っていたAさんを『週刊プレイボーイ』が取材し、記事化したところ、大きな反響がありました。その後、Aさんは昨年10月に集落の住民らを相手取って訴訟を起こし、現在も係争中です。

そして今年1月、同じ大分県内で、やはり村八分に遭ったとして、Bさんが地元集落のリーダーである男性らを相手に訴訟を起こしました。

この21世紀の日本社会で、なぜ「村八分」が起きるのか。それを語っていただくことで、問題提起をすると同時に、同じような境遇にある人が救われるきっかけになればと考えています。

A ええ、私たちだけではないと思いますよ。「あの人はみんなからやられて集落を出ざるをえなくなった」とか、そういう噂はよく聞きます。

B 私もよく聞きます。被害者が表沙汰にしていないだけで、あちこちにあるはずです。

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最終更新:4/11(木) 6:00
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