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笹木郁乃 副業5カ月、フリーのPRプランナーへの道

4/11(木) 10:25配信

日経ARIA

キャリアを積み上げてきたARIA読者にも、「あの人はどんなやり方で成果を出しているんだろう?」と気になりそうな人から、うまくいくコツや失敗から学んだことを聞く、この連載。笹木郁乃さんは企業のPR担当としてマットレスと鋳物ホーロー鍋を人気商品に育てた後、副業期間を経てフリーのPRプランナーとして独立します。顧客を一人、また一人と増やした具体策や、講義形式のPR塾の人気を高めた秘訣を、詳しく教わりました。

【関連画像】コンサル事業を始めた当初から定員の「枠」を決め、枠が埋まったら「満席」をアピールした

―― 鋳物ホーロー鍋のバーミキュラの売り上げ回復を支えた後(前回記事参照)、フリーのPRプランナーとして独立したのはなぜでしょう?

笹木郁乃さん(以下、敬称略) バーミキュラはもともとユーザーの評判も良かったので、PRでその良さが改めて伝わるとすぐに売り上げが回復しました。この経験で、私は自分が身に付けたPR手法が間違っていないと確信を持ち、もっと多くの企業の役に立ちたいと考えました。お手本になりそうな起業家を探すと、SNSを利用して起業している女性が結構見つかりました。自分に関する情報を発信して、ファンを増やし、自分のやりたい仕事を上手にやっている――。そこで、「認知を上げる方法をお伝えします」というPRコンサルタントを副業で始めました。

笹木 全くの無名ですから、なりふり構わず必死でしたね。フェイスブックでいろんな人に友達申請をしたり、いろんな人のブログをのぞいてはコメントを書いて「私ここにいますよ」とアピールしたり……(笑)。そのかいあって、1人目の顧客は私のブログを見つけて依頼してきてくれた人でした。

―― 起業の際に工夫したことは?

笹木 オフィスを持っていなかったので、依頼者と話すのは主にカフェで。遠方の依頼者の場合は、「最初の一年は実績のための活動期間、多少の出費は投資」と考えて、自分が出向いて直接会うようにしました。

実績を積む段階では売り上げを焦らない

笹木 当初のコンサルティング料は90分3000円。低価格に設定したのは自信がなかったというのもありますが、まずは多くの実績を積みたかった。PRを一から立ち上げたエアウィーヴでの経験で、実績を積む段階では焦って売り上げを求めてはいけない、と学んだのです。依頼が来ないときには、知り合いの経営者に頼んで、ご飯を私がごちそうする代わりに、無料でコンサルティング体験をさせてもらうこともありました。

 持ち出しで仕事をしたときでも、欠かさずお願いしたのが、アンケートの記入と写真撮影です。顔出しNGの方なら、手元とか後ろ姿を撮影させてもらい、「今日はこんな方に来ていただきました」「こんな感想を頂きました」とブログにアップして、実績を積み上げていきました。

 もう一つ必ず行ったのが、毎月のコンサルティングの顧客の定員の「枠」を決めることです。最初は月3名からスタートし、8名、10名と増やしていったのですが、枠が埋まったらすぐにブログで「今月も満席になりました」「何カ月先まで埋まっています」と告知する。これが「予約のとれないPRコンサルタント」としての実績になります。こうした地道な作業の繰り返しで、徐々に、でも確実に依頼希望者が増え、今では1対1のコンサルタントでは間に合わなくなり、講義形式の「PR塾」という形をとらせてもらっています。

笹木 副業を始めて5カ月、計1年2カ月でバーミキュラを製造する愛知ドビーを退職しました。

―― 一般企業がPRにSNSを活用するには、どうしたらいいのでしょう?

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最終更新:4/11(木) 10:25
日経ARIA

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