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ライフシフトは一人旅じゃない 人生の仲間と出会う方法

4/11(木) 10:33配信

日経ARIA

働き方や生き方を、住む場所や働く場所を変える、そんなライフシフトをいつかやってみたい――ひそかにそう思っているARIA世代はたくさんいるはず。「特別なキャリアや強みがない私にもライフシフトはできるのでしょうか」。数々のライフシフターを取材してきた河野純子さんが、ライフシフトの第一歩の踏み出し方を実例をもとに解説します。

【関連画像】ライフシフトは一人旅ではなく、仲間と共に進む旅なのです

今回登場するライフシフター

■佐藤惠理さん(4人家族・ライフシフト年齢51歳)

自身のうつとがんを乗り越え、専業主婦からチュニジア産キリム(手織りの絨毯)を輸入販売する社会起業家へ

 「自分が主人公」の人生へとライフシフトした人たちの物語を取材していると、「たくさんの人との出会いに支えられてここまできた」という言葉をよく聞きます。さまざまな人との出会いがあってこそ、ライフシフトは前に進むのです。ライフシフトは決して「一人旅」ではなく、仲間と共に進む旅。今回はそんな「旅の仲間」のお話です。

●ライフシフトには、さまざまな登場人物が現れる

 まず、すべてのライフシフト物語に欠かせない登場人物を紹介しましょう。

 一人目は、『使者』です。主人公に、目指すべき目的地がどこなのかを気付かせてくれる重要な役割を担っています。

 「私の人生、このままでいいのかな」と心が騒いだときや、「とにかく何かやってみよう」と動いてみたときに登場することもありますし、自身の病気や自然災害などのショッキングな出来事が「使者」となって、これからの人生に大切なことを伝えてくれることもあります。

 次に欠かせない「旅の仲間」は、「ともだち」です。目的地を目指して一緒に旅をしていく頼もしい存在。

 例えば、共同経営者やプロジェクトメンバーなどがそれに当たります。前に進むために力を貸してくれたり、常に応援してくれたりする「支援者」も大切な登場人物。ものの考え方やあるべき姿を説いてくれる「師」や、働き方や生き方の変化など未来の姿やシーンを解き明かしてくれる「預言者」、目的地にたどり着くヒントやアイデアをもたらしてくれる「寄贈者」といった登場人物が現れる人もいます。

 また親しい友人や家族が「門番」となって登場し、前に進む理由や本気度を問うことも。

 本気度が伝われば門が開き、「門番」が「支援者」や「ともだち」に変身することもあります。こうした「旅の仲間」がいて初めて、ライフシフトは前に進んでいくのです。私たちはこれをライフシフトの法則2「旅の仲間と交わる」と名付けています。

●51歳でがんを発症し、「後悔しない人生を」と決意

 チュニジア産の美しいキリムを輸入販売する「Lone Toujane(ローヌ トゥジェン)」を立ち上げた佐藤惠理さんのライフシフトは、自身の病気が「使者」となって始まりました。

 第2子出産後、子育ての難しさに深刻なうつ状態となった佐藤さん。40歳の時にパート事務職として社会復帰の一歩を踏み出したものの、心身の不調は続きます。

 転機は51歳の春、甲状腺がんを発症した時です。

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最終更新:4/11(木) 10:33
日経ARIA

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