ここから本文です

Android用のウイルス対策アプリは、大半が「怪しい」ものだった

4/12(金) 19:11配信

WIRED.jp

スマートフォンのウイルス対策アプリは問題だらけである。それが“悪者”を追い払い、アクセス権を乱用することはないと信じて、あなたはデヴァイスに招き入れているかもしれない。だがAndroid端末の場合は、単に役に立たないだけでなく、まったくいんちきなアプリがたくさんある──。

Androidのウイルス対策アプリ、マルウェアを「ほとんど検知できない」ことが判明

それが、ウイルス対策アプリをテストするAV-Comparativesによる最新の結論だ。このほど同社がわざと2,000種の有害なアプリを投入して検査したところ、「Google Play ストア」にある250のウイルス対策アプリのうち、有害ウイルスの30パーセント以上を検知したのは80製品のみだった。

残りはその基準に達していなかったり、害のないアプリをしょっちゅう有害なマルウェアと間違えたり、ストアから削除されてしまったりした。要するに、うさんくさいアプリだったのである。

「わが社もほかの企業も、これまで悪意のあるアプリや機能していないアプリを見つけてきました。いんちきなウイルス対策アプリを見つけても驚きはしませんでした」と、AV-Comparativesの最高執行責任者(COO)ピーター・ステルツハマーは言う。「不良品のウイルス対策ソフトが出回る時代です。あらゆるものに気をつけていなければなりません」

「ホワイトリスト」方式の致命的な欠点

それらのいんちきアプリの不具合にも、いろいろなものがある。AV-Comparativesが試験したウイルス対策アプリのなかには、悪意のあるアプリをブロックするという本来の仕事をきちんとこなしているものの、そのアプリ自身が新たなリスクの可能性を持ち込むものもあった。

「ホワイトリスト」方式のアプローチをしている製品が何十もあったが、怪しいことにどれも似たようなユーザーインターフェースを使っていた。ホワイトリストとは、ある特定の名前をもつアプリだけをデヴァイス上で動くようにするものだ。

これは非常に厳密なリストで来店客を管理しているクラブの用心棒を思い浮かべればいいだろう。怪しい人物でないかどうかは問題ではない。リストに名前が載っていなければ、入れてもらえないのだ。

こうした方法をとればどういう結果になるか、それはわかりきったことである。ホワイトリスト方式のウイルス対策アプリは、完全にまともな多くのアプリをブロックしてしまう。AV-Comparativesの研究によると、これらのアプリはときに、自分自身をホワイトリストに載せるのを忘れてしまい、自分自身を尻尾から食べようとしている蛇のような状態になってしまうという。

1/3ページ

最終更新:4/12(金) 19:11
WIRED.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

『WIRED Vol.33』

コンデナスト・ジャパン

2019年6月13日発売

1,200円(税込み)

『WIRED』日本版VOL.33「MIRROR WORLD - #デジタルツインへようこそ」来るべき第三のグローバルプラットフォームを総力特集

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ