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最強の町工場チームの底力を見よ! スーパーGTで「打倒ワークス」

4/12(金) 9:40配信

webスポルティーバ

 つちやエンジニアリングは、レースの結果より次世代を担う若い人材を育てていくことを目的とし、「一番大事なことは、昨日の自分に負けないことだ」と土屋監督は強調してきた。しかし、優勝という結果が得られなかった現実は、思いのほか重くのしかかった。

「『昨日の自分に負けない』『自分たちの成長』に重きを置いて、みんなで0.001秒を削り取る作業をコツコツやってきたことは成長につながったと思うのですが、それが結果に現れなくて……。何が一番ストレスだったかというと、応援してくれている人たちの『勝ってほしい』『上の順位にいってほしい』という気持ちに応えられなかったことです。それに対しては、すごく歯がゆさを感じました。

 正直、これ以上やりようがないくらいがんばってきたし、クルマの仕上がりも少ない予算の中でやれる限りのギリギリはやってきたつもり。気力も体力も、これ以上ないところまでやりました。でも、勝てない……。これ以上絞り出すのが難しくなってきて、モチベーションもすごく落ちてしまい、本当に(この活動を)やめるしかないかな……と考えたこともありました」

 これ以上のパフォーマンスは引き出せないと感じつつ、それでも土屋監督はクルマと向き合い、セッティングを見直して少しでも速さを引き出してきた。だが、それでも勝利することができなかった現実に、「万策尽きた」という気持ちでシーズンオフを過ごしていたという。

 そんな時、土屋監督の理想に賛同して応援し続けた仲間たちが、彼の背中を押してくれた。

「こんな状況でも、周りのみんなが応援してくれるんです。メインスポンサーのホッピーさんを筆頭に、たくさんの仲間が集まってきてくれて……。『もうこれは、自分がやりたいことをみんなが応援してくれているんじゃなくて、25号車はみんなが走らせたいクルマなんだな』という気持ちに変化しました」

 これまでは、土屋監督がやりたいことを貫くために25号車があり、そこに惹かれた仲間やスポンサーたちが集まって応援してくれていると思っていた。それが今では、応援するみんなの希望や夢、想いが25号車に託されていたのだ。それに気づいた土屋監督の心の中には、今までにない新たな目標が強く芽生えた。

 みんなの想いに応えるために、何としても結果を出したい――。

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最終更新:4/12(金) 9:40
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