ここから本文です

Apple のハリウッド進出、道のりは「前途多難」か?:「彼らは新しいフレネミー(友を装う敵)」

4/13(土) 8:15配信

DIGIDAY[日本版]

Appleがストリーミング市場を制するための最大の壁は……Apple自身だ。

3月25日、Appleがついに、ストリーミング動画サービスの計画を発表した。Appleはこれまでと同様、クパチーノの本社で発表する内容について口をつぐんできたが、同社はリース・ウィザースプーン、クリス・エバンスなどの大物スターが出演するいくつかの注目のオリジナルTVシリーズと、CBS、ショウタイム(Showtime)、バイアコム(Viacom)といった番組制作者のストリーミング動画チャンネルのサブスクリプションを販売する新たなOTT配信ビジネス「Apple TV+」について明らかにした。これらは、iPhone、iPad、Apple TVなどにプリインストールされた「Apple TVアプリ」で視聴できるようになる。

ハードウェアの売れ行きが停滞しているAppleは、サービス事業の伸びに大きな期待をかけている。サービス事業は直近の四半期に109億ドル(約1.2兆円)の売り上げをもたらし、過去1年間に前年比19%の成長を記録した。Apple Music、Apple News、iTunesなど、サービス事業にはほかのメディアのプロダクトもあるが、オリジナルを含む動画は特に重要だ。

しかし、「スティーブ・ジョブズ・シアター(the Steve Jobs Theater)」で行われた発表までの道のりは決して平たんではなかった。秘密主義ですべてをコントロールしたがるこの大手テクノロジー企業は、エンターテインメント業界にとって、手ごわい相手とはいかないまでも、間違いなく厄介なパートナーだ。Apple幹部による創作への介入、ストリーミング動画サービスの戦略計画に関する情報不足を目の当たりにした業界のベテランたちは、Appleはオリジナル番組をつくり続けることにどれくらい情熱があるのだろうかと疑問に感じている。

Appleのストリーミング動画サービスはAmazonやロク(Roku)のサービスと競合することになる。コネクテッドテレビデバイスの市場シェアでは、どちらもAppleを上回っている。また、すべてのテレビチャンネルがAppleによる番組の再販を望んでいるわけではない。

ただし、Appleには2000億ドル(約22兆円)超の資金力がある。しかも、Appleはマーケティングの達人であり、全世界で数億人がiPhoneを使用している。つまり、Appleを無視するのは難しいということだ。

Appleとハリウッドの関係に詳しいある業界幹部は、「Appleは成功できるか? それはApple次第だ」と話す。

Appleにコメントを求めたが、本記事の締め切りまでに回答を得られなかった。

1/4ページ

最終更新:4/13(土) 8:15
DIGIDAY[日本版]

記事提供社からのご案内(外部サイト)

DIGIDAY[日本版]

株式会社メディアジーン

デジタルマーケティング戦略情報に特化した
USブログメディア「DIGIDAY」の日本版。
国内外の最新情報を独自視点でお届けします。

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事