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Apple のハリウッド進出、道のりは「前途多難」か?:「彼らは新しいフレネミー(友を装う敵)」

4/13(土) 8:15配信

DIGIDAY[日本版]

チームは素晴らしいが、オリジナル番組への情熱は?

Appleには素晴らしいテレビ番組をつくるための強力なクリエイティブチームがある。『ブレイキング・バッド(Breaking Bad)』がつくられた当時、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン(Sony Pictures Television)の社長を務めていたザック・バン・アンバーグ氏とジェイミー・エーリヒト氏もその一員だ。エンターテインメント業界のベテラン、マット・チャーニス氏とモーガン・ワンデル氏が米国内外向けのコンテンツ開発を担う。

しかも、制作予算は10億ドルを超えており、2020年にも番組の制作が計画されている。間違いなく、Appleは大成功を収めるつもりだ。

Appleのコンテンツチームに詳しいある人物は、「良い番組を作ることを阻むものは何もない」と話す。

それでも、エンターテインメント業界の関係者たちは、Appleはオリジナル番組をつくり続けることにどれくらい情熱があるのだろうかと懐疑的だ。2019年だけで100億ドル(約1.1兆円)を優に上回るNetflixのコンテンツ予算を引き合いに出し、OTTビデオの世界で本当に勝負したければ、いまや10億ドルでは不十分だと指摘する者もいる。

Appleにとって、ビデオは戦略の中心ではなく、サービス事業を構築するという広範な戦略の一部にすぎないという指摘もある。もしオリジナル番組がほかのApple製品の利用につながらなければ、Appleは餌をまくのをやめ、利益が上がる分野に注力するのだろうか? CEOのティム・クック氏は自ら番組プロデューサーにメモを送ると伝えられているが、AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏と同じくらいオリジナル番組に力を注いでいるのだろうか? ベゾス氏は自ら『ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)』シリーズの権利獲得に動いた。

現在Appleへの売り込みを行っているテレビスタジオの幹部は「彼らに必要なのは、3つの魅力的な番組だ」と話す。「どのような作品になるのか誰も知らないが、財布が開かれたら、(ハリウッドは)興味を示す。彼らにとって、(オリジナルコンテンツは)ほかの製品を売るための客寄せ商品かもしれないが、それでも構わない」。

これほど楽観的でないエンターテインメント業界関係者もいる。

米国のケーブルネットワークを率いるある人物は「彼らがネットワークかスタジオを買収するまで、オリジナルコンテンツの制作者としてどれくらい本気かはわからない」と述べている。

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最終更新:4/13(土) 8:15
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