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グランアレグリア不在のオークスで、コントラチェックに勝算はあるのか

4/14(日) 6:20配信

webスポルティーバ

2019年クラシック候補たち
第11回:コントラチェック

 牝馬クラシック第1弾のGI桜花賞(阪神・芝1600m)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗のグランアレグリアが優勝した。圧倒的なスピードを見せつけ、勝ちタイムは桜花賞レコードの1分32秒7をマークした。

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 そのグランアレグリアは、二冠目となるGIオークス(5月19日/東京・芝2400m)には向かわず、牡馬混合のGI NHKマイルC(5月5日/東京・芝1600m)への参戦を表明。牝馬クラシック第2弾は、桜花賞馬不在となる見込みだ。

 となると、桜花賞で敗れた面々はもちろん、別路線組にも戴冠の可能性が広がる。その別路線組で有力な1頭となるのが、コントラチェック(牝3歳/父ディープインパクト)だ。グランアレグリアと同じ美浦トレセン(茨城県)の藤沢和雄厩舎に所属し、オークスではルメール騎手が手綱をとる。

 同馬のここまでの戦績は5戦3勝、2着1回、3着1回。昨年の2歳時にはまだ勢いに乗り切れず、デビュー戦3着のあと、2戦目の未勝利戦を圧勝するも、3戦目の500万下特別では2着に屈した。

 真価を発揮したのは、今年に入ってから。当初、年明け初戦はGIIIフェアリーS(1月12日/中山・芝1600m)を予定していたが、登録馬が多く除外となり、500万下特別の菜の花賞(1月20日/中山・芝1600m)にスライドで出走した。

 すると、そこで圧巻のレースを披露した。スタートから先手を奪って、最後まで他馬を寄せつけずに逃げ切り勝ち。後続に3馬身差をつける完勝だった。

 しかも、同レースで記録した勝ちタイムが1分33秒8。前週のフェアリーSより2秒2も上回って、同馬の評価は一気に上がった。

 その後、GIIIフラワーC(3月16日/中山・芝1800m)に挑戦。ここでも好スタートから先手を奪うと、リズムよく逃げていった。そして、4コーナー手前で後続を引きつけ、直線に入ると再び加速。中山の急坂でも脚色は鈍ることなく、後続をグングン引き離して悠々と逃げ切り勝ちを収めた。

 同レースでは、騎乗停止中のルメール騎手に替わって、丸山元気騎手が代打騎乗。レース後、丸山騎手は「今日はただ乗っているだけでした」と、この馬のレベルの高さをそう表現した。

 陣営はすぐに、桜花賞をパスしてオークスへ向かうことを明言。グランアレグリアの回避もあって、大一番ではルメール騎手とのコンビで3歳女王の座を目指すことになった。

 オークスでは桜花賞上位組と同様、人気の一角を担うことになりそうだが、管理する陣営はどれほどの手応えがあるのか。その辺りについて、関東競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「コントラチェックについて、スタッフの評価が本当の意味で上がったのは、年が明けてからですね。菜の花賞も当初は除外からのスライドレースとあって、厩舎としても半信半疑だったようです。それが、好タイムでの圧勝。ここで一気に手応えを得て、GIへの青写真が描かれたようです」

 桜花賞には向かわずにオークスへ直行するローテーションは、「フラワーCに臨む時点で決まっていた」とトラックマン。年が明けてからは、ここまですべて順調にきているようだ。

 ただ、気になるのはオークスの距離。スピードを武器に逃げ切るスタイルだけに、3歳牝馬にとっては過酷な2400mを乗り切れるのか、不安視する声も少なからずある。その点についてはどう見るべきか、先述のトラックマンはこんな見解を示す。

「ルメール騎手は『逃げにはこだわらない』と話しているようですが、敗れた3戦目は3番手に控える競馬で折り合いを欠いていました。それに比べて、連勝したここ2戦は逃げの形で気分よく走れているだけに、そのスタイルが合っている可能性は高いです。距離うんぬんよりも、オークスでもそのスタイルを崩さないほうが勝機は増すと思います。

 気がかりなのは、スタンド前からの発走で、GIとなれば大きな歓声が沸き起こること。それで馬のテンションが上がって、”飛ばしすぎ”になることが懸念されます。その点は、陣営も対策を練っているようですが、どうなるか……。不安材料であることは間違いないですね」

 また、同馬にとって、オークスは初めての左回りのレース。同厩舎の最大のライバルがいないとはいえ、乗り越えなければいけないハードルはいくつかある。

 スピード豊かな逃げで素質を開花させたコントラチェック。その健脚は、過酷な2400m戦をクリアできるのか、注目である。

河合力●文 text by Kawai Chikara

最終更新:4/14(日) 6:20
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