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ビジネスシーンで即実践!究極の集中状態「ゾーン」に入る方法

4/14(日) 17:30配信

@DIME

もともとスポーツの分野で注目されていた「ゾーン」。昨今、商談やプレゼンなどのビジネスに活かす流れが起きている。そのビジネス分野での活かし方についてぜひ知っておこう。若手社員をゾーン状態にさせるビジネスコーチングのセミナーなどを行う泉一也さんに教えてもらった。

ゾーンとは何か

まずはゾーンの定義について確認しておこう。泉さんは次のように話す。

「ゾーンとは『究極の集中状態』のことです。難問に直面しても『解決できる』という確信があり、自分の持ちうる最大の力が発揮できる精神状態のこと。『ゾーンに入る』『ゾーンに入った』という表現を使います。

ゾーンに入ると斬新なアイデアが生まれたり、100%以上の能力が発揮されたりするなど、自分の想像の枠を超えた成果が得られます。野球でピッチャーが投げた打球が止まって見える、対戦相手の動きが先読みできるなど、スポーツにおける超感覚的な精神状態を表現するために使われ始めたものです」

ゾーンに入ったときの状態

ゾーンに入ると、人はどんな状態になるのだろうか? 泉さんによると、大きく3つに分けることができるという。

1.ワクワク感 ~エネルギー源にアクセスしている状態
「自分で自分を認めている『自己肯定感』が土台にあり、その土台の上に直感や心の声を聞いて自分を動機づけている状態です。さらに、他者と比較して自分を肯定するのではなく、自分ならではの長所も短所も含んだキャラに面白みや特異性を感じている状態。自分というキャラがどんなドラマを展開していくのかという、視聴者としてのワクワク感に近いです」

2.雑念がない ~エネルギーを分散させない
「余計なことに意識が奪われない状態。雑念があると本を読もうとしても頭に入らないですが、これはエネルギーが分散している状態なのです。雑念とは、潜在意識レベルで囚(とら)われている『気がかり』のこと。人は失敗を怖れるという動物的防衛反応から、そのときに思い悩んでも仕方ない『気がかり』をどんどんと上げていき、結論のない堂々めぐりに陥る。この雑念のループから抜け出るとゾーンに入ることができます」

3.開き直り ~陰極めれば陽となす
「動物的本能である『怖れ』を完全に手放した状態。陰陽論的に言うと、陰極めれば陽となす。つまり、プレッシャーという怖れから逃げずに、思いっきり向き合ってみると、なぜか力が湧いてきます。ジェットコースターを主体的に乗ると怖さも楽しくなるのと同じで、怖れがワクワク感に転化、陽転している状態になります」

ゾーンに入るための方法

究極に集中した状態というのは、ビジネスパーソンであれば誰もが欲しい状態。ゾーンに入るためにはどうすればいいのだろうか? その方法を泉さんに教えてもらった。

「ゾーンに入るには、自分の心の状態を客観的に観察する『メタ認知』の能力を上げること。まず、自分は何にワクワクし、何に雑念が生まれ、何を怖れているのかを知ることです。自分を振り返り、それぞれを書き出してみます。書き出しているうちに、ワクワク感につながる心の声が聞こえるようになり、雑念が生まれたときには『そんなこと考えても仕方ない』と手放せるようになります。また怖れに対しては、怖れに後手後手(ごてごて)にならず、先手を打って向き合うことで、陽転できるようになります。ゾーンの感覚がわかってきたら、そのトリガー(スイッチ)となるものを身につける、習慣化するなど日常のルーティーンにすることで、よりゾーンに入りやすい精神状態になります」

ゾーンはビジネスのどんなシーンで活きる?

ゾーンをビジネスの作業やプレゼン、商談などで活かすときには、いつ、どのようなシーンで活用でき、どのような効果が生まれるのか。泉さんは3つのシーンの効果を説明する。

●企画書作成、事務などの作業をするとき
「作業は、ゾーン状態のトリガーになる行動から始めるのをおすすめします。ワクワク感が必要なら、ワクワクする人と会話してから始める、ワクワクする企画から始めるなど。雑念を手放したいのであれば、机の上を片付ける、ゴミを捨てる、パソコンのデスクトップを整理するなどすると良いです」

●プレゼンなどの人前で話をするとき
「『どう見られているか』『どう評価されるのか』などの他人の目線という雑念と怖れが足かせになってゾーンに入れない場合が多いです。こういうときは、自分の土俵作りを意識します。自分を楽しんでいる姿を見せることで、自らのワクワク感を高めていきます。自分のプロフィール、経歴、やりたいことなど、そのストーリーを語り、今、目の前の人と一緒にここにいることの意味を伝えます。そうして自分も周りも安心感が高まることで、ゾーンに入りやすくなります」

●商談・会議など人と会話をするとき
「商談や会議が終わったときのワクワクするビジョンをイメージするのがポイント。着地点の成功イメージです。成功イメージだけが強いと、途中にうまくいかないと失望したり、焦ったりするので、そういった『陰』のできごとがあったときには『それはちょうどいい』という陽転をして切り替えます。例えば、否定的意見を言われたら、『その意見があることで新しいアイデアが生まれる』『リスクを想定できる』『その否定的意見の人を仲間にもできるチャンス』など、すぐに切り替えて陽転思考をします。すると、結果的に『そのお陰で、うまくいった』となります。そのどんな陰なことがあっても、うまくいくイメージを持ち続けることで、周りもそのワクワクゾーンに巻き込まれ始めます」

ゾーンへ入るスキルの磨き方
ゾーンの入り方を学んだところで、日々、ゾーンに入りやすくするための、日頃の訓練方法を知りたい。泉さんは次の3つを挙げる。

1.心の中を一人で観察する
「ゾーンに入るポイントは、先にも述べた通り、『メタ認知』を磨くこと。瞑想、紙に書き出すなどして、心の中を観察する時間を持つといいです」

2.陽転思考のスイッチを持つ
「陰なできごとが起きたときに『それはちょうどいい』『お陰様で…』など、すぐに陽転思考に切り替えるスイッチを持つことがポイントです」

3.ゾーン状態になることができる人からその極意を聞く
「ゾーンに入りやすい方法やきっかけは、人それぞれ異なる部分もあります。ゾーンに関するスポーツ選手の著作などを参考にしたりゾーン状態になることができる人から直接、その極意を聞いたりすると、わかりやすくなると思います」

何かの作業や人前での話、会議などのシーンがきたら、ゾーンを意識して実践してみよう。並々ならぬ集中力により、いつもよりも優れた成果を出すことができるはずだ。

【取材協力】
泉一也さん
アメリカに渡りビジネスコーチング理論を習得するが、日本文化に合わせよと師匠からのアドバイスを元に、東洋哲学、落語などを学び「場活」を生み出す。著書に「企業病に効く!ビジネスコーチング」(総合法令刊)など。
http://www.bakatsudo.co.jp
Blog:http://brand-farmers.jp/blog/category/izumi/

取材・文/石原亜香利

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最終更新:4/14(日) 17:30
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