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科学者へ質問「人間を動力源にしてロボットを動かすことは可能か」―映画『マトリックス』誕生20周年

4/14(日) 22:20配信

エスクァイア

映画『マトリックス』に登場する、あるばかばかしいシチュエーションに関して、世界トップクラスの科学者たちにその解説を求めたところ、驚くべき答えが返ってきました。

【 写真 】映画『マトリックス』、映画史に革命を起こして20年…舞台裏をとらえた瞬間

本記事は、米国人編集者マット・ミラー氏による寄稿となります。

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私(筆者ミラー氏)が子どものころ、初めて映画『マトリックス』を観たときは、人間の体をバッテリーにしてしまうというアイデアに、「デタラメにもほどがある」と思ったものでした。

 この映画でキアヌ・リーブスが演じているネオは、蜂の巣箱のようなオフィスで働きながら、現在の生活に違和感を感じていたわけですが、あるとき自分の存在がまったくの虚構であることを知らされます…。彼が現実だと思っていたものは、実は1990年代の地球をシミュレーションした仮想現実で、人間たちが不満を感じないよう、コンピューターによってつくり出されたものだったわけです(と、あらすじをご存知の方も多いと思いますが…)。

 実際の世界はマシンに支配されており、人間は彼らのエネルギー源として培養されていたのでした。

 ローレンス・フィッシュバーン演じるモーフィアスは、その事実をネオに告げたあと、さらにこう言います。

 「人体は120ボルトのバッテリー以上の生体電気と、25000BTU(英式熱量単位)を超える体熱を発生する。これを核融合と結合させれば、必要なエネルギーがすべてまかなえると、コンピューターは考えたのだ」と…。

 コンピューターとの戦いに敗れた人類は、その戦いの中で核兵器を使用し、地球の美しい青い空を消し去ります。そうすれば、太陽エネルギーに依存していたマシンを滅ぼすことができると考えたのですが、それは大きな間違いでした。 

 かくして生き残った人類は、地下に身を隠すことを余儀なくされます。そして地上の支配者となったマシンは、人間の肉体をバッテリーとして使いはじめたわけです。

 さて、2019年の世界に生きている現在のわたしたちは、ロボットによるある種の支配を歓迎してはいるものの、人体を動力源にするという彼らの壮大な計画についてはやはり、「ひどい計画だ」と考えざるをえません。

 核兵器による大量破壊が行われた後とは言え、もっとマシな天然資源が他になかったのでしょうか? 人体よりもっと効率的なものが…。

 人間が生み出すエネルギーより、消費するエネルギーのほうが多いのでは? マシンの動力源にするために人間を生かしておくなんて、無駄もいいところです。ロボットに必要なエネルギー量は、人間が生み出すエネルギーどころではないはずですから…。

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最終更新:4/14(日) 22:20
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