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勝間和代×堀正岳対談。今ほど「ライフハック」が楽しい時代はない

4/14(日) 22:10配信

ライフハッカー[日本版]

この10年で「資本生産性」は上がりすぎた

堀:この10年の変化について思うと、10年前は「今より少しだけ景気が良かった」と言う人もいます。

たしかに余裕があったような気はするのですが、勝間さんはどういった変化を感じますか?

勝間:今も十分に余裕はあると思うんです。けれど、その余裕が「ある人」と「ない人」に分散した気がします。ある人はより余裕ができてるし、ない人はより余裕がなくなってる。

堀:それは「社会全体としての余裕」がなくなってきているからですか?

勝間:いえ、やっぱり生産性の違いだと思います。「労働生産性」が上がっていない代わりに「資本生産性」があまりにも上がりすぎているんです。

資本生産性を自由に使いこなせる人たちは余裕ができているけれど、労働生産性しか頼れない人たちは実質賃金も下がって大変になっているんです。

堀:たとえば、労働生産性が高いのは小売業の現場が典型的ですね。人が動かないと物理的に回っていかない。

勝間:逆に、製造業なら圧倒的に資本が動いている時間のほうが長いんですよ。その代わりに、製造業に従事する人口の割合はもう少なくていいんです。

私が小学生の頃は、製造業に勤めている人が40%ほどいたんですけれど、今は16%程度です。それだけ生産性が上がってしまって人が要らないんですよ。

何かを作るにも機械化が進んだりして、労働生産性をかける必要がない。けれども市場は大きい。

以前に、とある乳酸菌飲料の工場へ行ったんですが、見ている分にはすごくつまらないですよ。工場に3人ぐらい立っていて、あとは機械が全部やってくれて、機械が止まらないかを監視する仕事ですから。

ただ、私はそれを「過剰適応」と呼んでいます。

Amazonはシステムに人がほどよくバランスされているから、ちょっとした変更にも適応しやすいんです。ただ、先ほどの乳酸菌飲料の工場なら、パッケージを変更しようと思っても機械を大きく変えないといけない。

堀:Amazonならウェアハウスごとにロボットを入れ替えれば対応できますものね。なるほど、現代に起きている変化は生産性の種別によるインパクトが見えやすくなってきたと。

勝間:そうです。特に、労働生産性に頼り切った仕事をしている人はツラいです。しかも、労働生産性の高い仕事こそ人が足りていないので、常に人を募集している。

人を募集しているところへ行けばいくほど、仕事がツラくなってしまうというジレンマも起きていますね。

堀:「仕事をちゃんと選ぶ」ということが、昔以上に大事になってきたともいえます。

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最終更新:4/14(日) 22:10
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