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非正規女子を苦しめ続ける《どうせ女は》という日本社会

4/14(日) 11:00配信

週刊女性PRIME

 格差社会と呼ばれて久しい。そのしわ寄せをもろに受けているのが、バブル崩壊後の就職超氷河期に社会に放り出されたロスト・ジェネレーション、いわゆる『ロスジェネ世代』だ。

 非正規雇用で働く人たちの実態をよく知る作家・雨宮処凛(あまみやかりん)さんは、ロスジェネ世代が向き合ってきた不毛な競争を「10人中、6人しか座れないイス取りゲームをやっている状態」と、たとえる。

 決して行き渡らないイスを目指すよう求められ、あぶれれば、「自己責任」と切り捨てられる。社会人生活のスタートがフリーターだったという雨宮さん自身、「すべてが不安定」なロスジェネ世代の当事者でもある。

どんなに頑張っても報われない

 平成の初め、働くことは、イコール正社員になることだった。

「まだ当時は、普通に働いたら普通に報われた時代。いまより会社は社員を大事にしていたし、1人当たりの仕事量も多くなかった。結婚したかったら結婚できるし、家も買えるし、子どもに教育を受けさせられる社会だったと思うんです。ところがいま、どんなに頑張っても非正規は低賃金で、結婚も持ち家もかなえられない」

 それから30年の歳月を経て、令和に改元されようとしているいま、普通の暮らしには手が届かない。

「例えば、正社員でなければクレジットカードが作れなかったり、ローンが組めず、入居差別にあったりする。実際に断られたという非正規が周りに多い。

 私自身、フリーの物書きですが、保証人を頼んだ父が高齢であることを理由に、入居審査で落とされてしまいました。フリーター時代に比べて作家として著作があるいまのほうが、社会的信用をなくしている(苦笑)」

 とりわけ女性を取り巻く現実は厳しい。非正規雇用で働く人のうち、女性が占める割合は約7割と圧倒的に多い。国税庁の調査(平成29年)によれば、年間平均給与は151万円。女性活躍を叫ぶより前に「人並みに、人間らしく暮らせる制度を整えるほうが先なのに、なかなか声が届かない」と雨宮さんは嘆く。

「頑張って働いてきて、'08年にリーマン・ショックがあり、30歳まではとにかく仕事にしがみついた。そして気がついたら35歳を越えて40歳も間近というアラフォー女子は多い。

 結婚とか出産とか、どこで考えろというのか。セクハラ、パワハラでメンタルを病んで、立ち直れない人も少なくない。平成元年の流行語大賞にセクハラがノミネートされて、去年は#Me Tooだったけれど、30年かけて何も進化していません」

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最終更新:4/14(日) 13:33
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