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クロちゃん、ナダル、小堀裕之…いま「クズ芸人」が熱烈に求められる理由

4/14(日) 8:10配信

オトナンサー

 芸人が笑いを取るためのアプローチには、さまざまな種類があります。漫才やコントなどのネタはもちろん、トークが上手な人もいれば、大喜利が得意な人も。リアクションが面白い人は体を張って危険なことに挑んだりして、笑いを取ることもあります。

 そうした中、最近にわかに脚光を浴びているのが「クズ芸人」と呼ばれる人たちです。ドッキリ企画などで「人としてこれはさすがにダメだろう」と思われるような醜態をさらし、見る人に衝撃を与える芸人が続々と現れています。いわば、クズ芸人がちょっとしたブームになっているのです。

ドッキリ企画で話題になったクロちゃん

 その代表例は、安田大サーカスのクロちゃんです。いかつい外見と甲高い声のギャップが印象的なクロちゃんは、「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の一連のドッキリ企画で話題になりました。女性タレントとの恋愛系ドッキリ企画では、彼女が席を外した隙にグラスをなめて間接キスをしたり、彼女が座っていたクッションに顔をうずめたりと、好き放題に振る舞う姿が放送されました。

 同番組の恋愛リアリティーショーを模した企画「モンスターハウス」では、2人のモデル美女を相手に禁断の二股を敢行。途中でその行いが2人にバレてしまい、最終的には、両方からフラれてしまいました。

 クロちゃんと双璧をなすのが、コロコロチキチキペッパーズのナダルさんです。「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「ひんしゅく体験! ナダル・アンビリバボー」という企画では、その奇人ぶりが白日の下にさらされることになりました。

 全く空気が読めず、プライドが異常に高く、先輩芸人に上から目線でアドバイスしたり、後輩芸人が自分をイジろうとすると、どう喝して阻止しようとしたりします。番組内で口々に責められ、追い詰められたナダルさんは「熱が出てきた」と仮病を使い、その場を切り抜けようとするほどでした。

 パンサーの尾形貴弘さんも、この路線を行く芸人の一人です。4月2日放送の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)では、尾形さんの妻がナンパされるドッキリ企画がありました。別室でその様子を観察していた尾形さんは、仕掛け人にナンパされ、まんざらでもない演技をする妻を見て大激怒。ネタバラシをされた後も、怒りが収まらない様子でした。

 そのドッキリ企画には続きがあり、尾形さんの自宅に取り付けた隠しカメラによって、その後の彼の行動が記録されていました。尾形さんは、妻が好きな格闘家の武尊選手に嫉妬心を燃やし、「お前がいっぱい食えるのも俺が働いているおかげだ」などと暴言を連発。ネット上では、「典型的なモラハラ夫の言動だ」と大炎上する騒ぎに発展しました。

 そんなクズ芸人たちの中でも、さらに一歩上を行くのが2丁拳銃の小堀裕之さんです。4月6日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)では、妻子持ちである小堀さんに、12人の愛人がいることが暴露されたのです。

 小堀さんは音楽ライブも行っていますが、ライブの関係者席は愛人で埋まるそうです。加えて、妻に内緒で所属事務所から100万円以上の借金をしたり、後輩芸人の家をラブホテル代わりに利用したり、ライブの手伝いをさせた愛人に実子を抱っこさせたりと、クズすぎる事実が次々と明るみに出ました。

 浮気や不倫をする芸能人がたたかれがちなこのご時世、小堀さんは堂々と愛人の存在を告白して悪びれる様子がありません。彼をよく知る芸人たちも、それを全く否定しません。まさに「キング・オブ・クズ芸人」なのです。

 今、クズ芸人が注目されているのは、人々がそれだけ刺激に飢えているからです。芸能界でも、一般社会と同様のコンプライアンスが求められるようになったことで、テレビで自分のダメな部分をさらけ出すタレントは減ってしまいました。しかし、芸人だけが笑いのために身を削り、クズであることを公言しています。今後、小堀さんを超える逸材は現れるのでしょうか。「クズ芸人ブーム」がどこまで続くのか、注目されます。

お笑い評論家 ラリー遠田

最終更新:4/14(日) 21:33
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