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寝台で「酒が飲めない」、シベリア鉄道最新事情

4/14(日) 5:40配信

東洋経済オンライン

 観光地として注目が集まりつつあるロシアは、旧ソ連時代から鉄道大国ではあるが、その実像は日本には正確に伝わっていないように感じる。筆者は昨年11月から12月にかけて、シベリア鉄道を全線走破した。さまざまな角度からロシアの鉄道の現状をお伝えしたい。

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■切符はネットで手軽に購入

 ロシア国鉄が運行する長距離列車の切符は同社のホームページから購入できる。切符は航空券のようなEチケットになっており、当日は車掌にパスポートと一緒に提示すればいい。

 切符購入において興味深い点は車内サービスの有無をきめ細かく設定できることだ。例えばシベリア鉄道を走る長距離列車の場合、ベッドの上段・下段の指定はもちろんのこと、食事の有無やトイレ設備も選べる。また、個室寝台では女性専用個室が用意されており、女性も安心してロシアの鉄道旅行が楽しめる。

 支払いにはクレジットカードが使えるので、航空券の購入と何も変わらない。ロシア国鉄のホームページは英語対応になっており、レイアウトもわかりやすい。ロシア語が読めない人でも慎重に作業を進めれば切符を購入できるだろう。ロシア国鉄のホームページを通じて切符を購入した人に使い勝手を聞くと、「思っていたよりも簡単でわかりやすかった」という声が多かった。鉄道切符のネット購入だけを取り上げると、ロシアよりも日本のほうが煩雑だといえるかもしれない。

 セキュリティー対策も日本の鉄道の参考になる。ロシアの鉄道はセキュリティーが厳しい。主要駅や地下鉄駅の入り口には金属探知機が設置されている。駅構内に入るためにはスーツケースなどの大型の荷物は金属探知機に通す必要がある。

 長距離列車に乗車する際は各車両の車掌が、乗客名簿と個人が所有する身分証明書、切符を照らし合わせる形で本人確認を行っている。日本のように切符を見せれば乗れるというものではない。

 ロシアの鉄道におけるセキュリティーチェックの特徴は、チェックする人の人数が多いことだ。駅入り口にある金属探知機にも最低2人、長距離列車では各車両に車掌がいる。筆者もリュックサックを背負った状態で地下鉄の改札を通り抜けようとしたところ、2人の警備員に呼び止められ、荷物の内容を改められた。もちろん、監視カメラなどの機械も使うが、人力でしっかりとチェックしている印象がある。

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最終更新:4/14(日) 5:40
東洋経済オンライン

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