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妻と義理の母からの容赦なきDV「夕飯にドッグフードを出されて……」

4/14(日) 16:00配信

週刊SPA!

 妻のDVに悩む男性が増加している。警察庁がまとめた全国のDV相談件数は右肩上がりで、平成29年の「配偶者からの暴力」相談は7万2455件にのぼるが、うち17.2%は「男性が被害者」である。そして中には、妻が姑からの暴行・暴言に耐えている夫もいる。

 1992年から「離婚110番」を主宰する澁川良幸氏(離婚カウンセラー・夫婦問題アドバイザー)のところに、妻からのDVについての相談が数多く寄せられる。そこで、澁川氏の話を元に実際のDVケースを再現する。

妻だけでなく姑からの暴言も…

「妻は僕が公務員なのが不満で、次第に毎日のようになじるようになったんです」

 都内近郊に住む渡部斗真さん(仮名・29歳)は2歳年上の妻のDVに1年前から苦しんでいる。

「僕の年収が550万円に対して、自営業の妻は750万円。妻は朝から晩まで働きづくめで、ストレスも多いんです。『無理すると体に悪いよ』とねぎらいの言葉をかけたら、『早く帰宅するあんたに何がわかるのよ』と怒鳴るんです。そのうち『公務員のくせに』が彼女のなじり言葉になりました」

 公務員が嫌なら、最初から結婚しなければいいのにと思うが、相反する2人が惹かれあったことも恋愛のなせる業なのだろう。

「そして、休日の夕飯にドックフードを出せれるようになりました。さすがに無理矢理食べさせられるとかはないですが、『お前は犬と同等』ということでしょう。酷いですよね」

 そして妻の母親も、「抵抗しないなんて、情けない婿だ」と暴言を吐いてくるようになった。だが確かに義理の母が言うように、なぜ渡部さんは抵抗しないのか疑問に思う。一体なぜ無抵抗を貫くのか。

「抵抗したくてもできないのは、離婚になったら困るからです。公務員という職務上、離婚すると何か言われる。みっともないと思われたくないんです」

優しすぎる性格が災いになることも

 夫婦問題に詳しい澁川氏がこのケースについて、次のように語る。

「渡部さんはもともと根が優しい性格なのでしょう。妻や義理の母から暴行されても、ほぼ無抵抗を貫いて、荒れた妻の気持ちが止まるのをじっと待っている。でもそれでは、ますます妻がエスカレートしていくんです。最初の段階で妻に『止めてくれ』と強く抗議して、聞き入れなかったらしばらくの間、家出をするなどの対策を取るべきでした」

 渡部さんの「離婚に及んだら、世間体がみっともない」という弱さが妻のDVをエスカレートさせている。「妻や義理の母のDVを逃れるために離婚してもいい」という強い気持ちが渡部さんに不足しているのだ。

「自営業の妻にとって、無抵抗の夫に暴行を加えるのは、一種のストレス発散になっているかもしれません。離婚する気もなく逃げる選択を取れない渡部さんがこの問題を解決するには、やはり彼女たちのDVに対して徹底的に闘うことです。いや、闘うフリをするだけでもいいんです。無抵抗な状態を改善すれば、繰り返されるDVがおさまる可能性がありますからね」(澁川氏)

 優しい男は素敵で、モテ男の条件にも入る項目だ。だが、「優しい」と「何も言えない」は違う。時には毅然とした態度で接しなければならないだろう。<取材・文/夏目かをる>

【夏目かをる】

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」

日刊SPA!

最終更新:4/14(日) 16:00
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