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遺伝はたったの5%!? 人が「がん」にかかる理由

4/15(月) 11:57配信

PHP Online 衆知

<<医師の長尾和宏氏は、自身は抗がん剤治療は受けたくないと思っていたが、その後、遺伝子検査の研究が進み、効く薬が事前に予測できるようになってきたことで考えが変わったという。

その長尾氏が著書『抗がん剤が効く人、効かない人』にて、そもそもなぜ人は「がん」になってしまうのか? いまひとつ知られていないその詳細な理由を示している。ここではその一節を紹介する。>>

※本稿は長尾和宏著『抗がん剤が効く人、効かない人』(PHP新書)より一部抜粋.編集したものです。

がんは遺伝子の傷によって起こる病気

私たちの体は、約37兆個の細胞でできているそうです。そもそも1個の受精卵が分裂を繰り返し、60兆個もの細胞になって身体ができあがるのです。

そして60兆個もの細胞のなかには、あるところで分裂を終了して分裂しなくなる細胞と、分裂を繰り返す細胞があります。

分裂を繰り返す細胞は、自身の持つDNAをコピーしながら分裂していきます。

ところが、タバコや紫外線、化学物質、ストレス、バランスの悪い食事など、さまざまな要因でDNAが切れたり壊れたりなどすると、遺伝子に傷がついてしまう。

DNAとは、「デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid)」の略称で、細胞の核の中にあり、「二重らせん構造」といわれるように、2本の鎖が絡まり合ったような構造になっています。

さらに、この2本の鎖は、「糖」、「リン酸」、アデニン.チミン.グアニン.シトシンという4種類の「塩基」で構成された「ヌクレオチド」という単位がズラズラと並んでできています。

そして、この4種類の塩基がさまざまな順番で並ぶことで、たんぱく質の設計図が描かれているのです。たんぱく質は、私たちの身体を作り、生命活動に不可欠なもの。つまり、塩基の並び方が、生命の設計図を表しているということ。

ごくごく簡単に言えば、長いDNAはいくつもの区画に分かれており、一つひとつの区画にたんぱく質の設計情報が描かれている。その一つひとつの「区画=設計図」が、「遺伝子」と呼ばれています。

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最終更新:4/15(月) 11:57
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