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【月刊『WiLL』(5月号)より】角栄は憤死、ゴーンは悠々保釈生活

4/15(月) 16:59配信

WiLL

無罪請負人

高山 佐々木さんは政治部記者をやり、ワシントン特派員にも出た。国内政治や中韓問題に世相も……と、さまざまなジャンルに造詣が深い。何冊か本も出している。
佐々木 恐縮です(笑)。
高山 世相と言えばびっくりしたのが、カルロス・ゴーン。十億円の保釈金を払って出てきたとき、まさか、あんな変装をするとはね。
佐々木 あのアイデアを出したのは高野隆弁護士の入れ知恵だと言われます。フランスのマクロン大統領もゴーンを見放して、ルノーの会長職を解任。だから、イエローベスト(フランスで二〇一八年十一月十七日から発生している政府への抗議活動を指す)を着させたんじゃないかと、穿って見ていました。自分を見捨てたフランス政府への抗議の意思表示のために着たのか、と。
高山 ところが、よく見ると、色はオレンジ(笑)。工事現場じゃないか!
佐々木 ゴーンの前後には同じような扮装をした男女が取り囲んでいました。
高山 遠目で誤魔化せると思ったのか。新聞のカメラマンが望遠レンズを持っていることも知らない。素人考えだね。
佐々木 各紙一面トップで報じましたからね。
高山 しかも、フランス大使館差し回しの高級車も待っていたのに、ゴーンが乗ったのは、なんとスズキの軽ワゴンだった。
佐々木 そこは日産でしょう、「日産を愛している」と言っているんですから(笑)。
高山 「策士策に溺れる」とは、まさにこのことだ。
佐々木 弁護団の中には、「カミソリ弘中」と言われた弘中惇一郎弁護士もいる。彼は自分で、「カミソリの切れ味を試してみたい」と言っちゃっています(苦笑)。
高山 いい気なもんだよ。後藤田正晴も「カミソリ」と言われたけど、弘中が手がけた裁判は、どれもロクでもないケースばかりだった。ロス疑惑の三浦和義の弁護もしているけれど、あれは司法取引があれば、簡単に解決できた事件だった。実行犯と目された大久保某を司法取引で懐柔し、三浦の罪を暴露させる。代わりに終身刑を求刑せざるを得ないけど、大久保は当然否認し、無罪になるという筋書きだ。
 一方で、三浦は「誰かに妻を撃たせた」みたいな起訴状だから、証拠不十分で無罪放免にならざるを得なかった。警察側が持っている証拠や資料の数はどれも足りなかった。だから、弘中でなくても勝てたんじゃないか。
佐々木 三浦を無罪にしたことで「無罪請負人」という尊称も生まれました。
高山 笑わせる。NHKまでニュース番組でそれを使っていたから、さらに驚いた。

《続きは本誌にて》

高山正之(ジャーナリスト)・佐々木類(産経新聞論説副委員長)

最終更新:4/15(月) 16:59
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