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【月刊『WiLL』(5月号)より】財務省――消費増税カードは政権を操る魔法の杖

4/15(月) 17:04配信

WiLL

財務省ダービー

倉山 山村先生が『財務省人事が日本を決める』(徳間書店)を上梓されました。
山村 この本は、倉山さんが主宰するYouTubeチャンネル「チャンネルくらら」の「財務省ダービー」という番組がベースになっています。
倉山 私と山村先生、覆面ジャーナリストの「かしわもち」さんの三人で霞が関の飲み会を再現、財務省人事を予想する番組です(笑)。でも、お遊びではなく、日本の民主主義とジャーナリズムを守るためにやっています。
山村 今年で四年目になりますね。
倉山 私が公開情報を集め、山村先生には足で情報を取ってきてもらっています。
山村 駆け出しのころ、いまはもうなくなりましたが、『財政金融ジャーナル』という雑誌で大蔵省を担当したんです。その後も、雑誌での最初の取材相手が大蔵省だった。だからいまの財務省は、私の“ふるさと”のようなもの(笑)。
 歴代事務次官では、長岡實氏(在任期間:一九七九~八〇年)から杉本和行氏(二〇〇八~〇九年)まで会って取材しています。
倉山 長岡氏は、歴代事務次官の中でも“ドン中のドン”と言われます。JT(日本たばこ産業)の初代社長で、東京証券取引所の理事長も務められました。
山村 人柄もよく、教養・見識もあった。こういう方が財務省にいるのはいいことだと思いました。
倉山 それにしても、財務省に切り込むのは大変でしょう。
山村 専門知識と人脈は必須、さらに独特な風土がありますからね。
 人事を知りたければ、霞が関ではなく永田町に行くのがいい。出世しそうな財務官僚が必ずいて、政治家との会話を通して彼らが何を考えているかが分かります。
倉山 それは、山村先生だからでしょう。取材だけでは、彼らのメンタリティは分かりません。
山村 取ってきた情報の分析と評価が必要です。私も彼らの本音を理解するのに、二十年ほどかかりました。
倉山 官僚の話題の中心は政策ではなく、自分の出世です。役所全体の人事が自分の出世につながるので、みんな血眼になって情報を探り合っています。
 また、官僚は匿名性に守られているので「財務省」という「塊」を攻撃したところで、痛くも痒くもない。逆に怖いのは、実名で晒されること。
山村 だからこそ、財務省ダービーは意味があるんです。

《続きは本誌にて》

倉山満(憲政史研究家)山村明義(作家・ジャーナリスト)

最終更新:4/15(月) 17:04
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