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舞台は独裁国家 保身と職業倫理の間で揺れ動く医師は何を思うのか

4/15(月) 11:00配信

文春オンライン

 昨年、小手伸也さんはドラマ『コンフィデンスマンJP』や『SUITS/スーツ』で一気に知名度を上げた。次に挑戦するのは、ソ連と思われる独裁国家で働く医師の役だ。

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「ソ連で実際にあった、反体制派の人物が平和的デモのさなか逮捕、精神異常と宣告され、国外追放された事件が元になっています。僕は精神病院とも監獄ともつかない施設の中で、アレクサンドル・イワノフという同姓同名の政治犯(堤真一)と、精神病患者(橋本良亮)の2人を診るんです」

 医師は全体主義の中、保身と職業倫理の間で揺れ動く。

「『私は命令されてるだけだ』という台詞がいかにも彼らしい。医師として対峙し、2人の情動を揺り動かしますが、実は、それと同じぐらい彼自身も巻き込まれていくんです」

 橋本さん演じるイワノフの妄想する35人のオーケストラが、実際の舞台にも登場する。医師はこの楽団の一人のヴァイオリニストでもある。

「社会体制を一緒に“奏でる”人間で、本当にヴァイオリンが好きなのか、弾かざるを得ないのか、彼自身にもわからないんです。役名もない記号的な役ですから、幅広い人たちに何かを読み取って頂けるよう、僕なりに演じたい」

INFORMATION

舞台『良い子はみんなご褒美がもらえる』
東京公演4月20日~5月7日 大阪公演あり
http://www.parco-play.com/web/play/egbdf2019/

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年4月18日号

最終更新:4/15(月) 11:00
文春オンライン

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