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私生活重視、キャリア重視…従業員の価値観を尊重するメリット

4/15(月) 15:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、社員の仕事に対する価値観や姿勢を尊重することで会社側が得られるメリットを見ていきます。※戦後最長の好景気が継続する一方、企業の人手不足・後継者不足は深刻です。また、中小企業にとっては、政府が打ち出した「働き方改革」「ワーク・ライフ・バランス」への対応も、頭の痛い問題です。政策を順守しつつ人材を確保し、企業の業績を上げ続けるにはどうすればいいのでしょうか。本連載では、勤務形態その他について「社員が好きなように働ける会社」を実現し、グループ全体で200人規模ながら、求人に年間600人近い応募が寄せられる人気企業の代表が、その極意を伝授します。

意に沿わない形で社員を頑張らせるのは非効率

社員一人ひとりの価値観を尊重し、「好きなように働ける」という方針は、どのようにして生まれたのでしょうか。

そもそものきっかけは、社是にある『三方ヨシ』のひとつ「従業員ヨシ」と同じで、最古参の社員から「会社を大きくすることは迷惑」と言われ、働き方の価値観は人によって違うと気づいたことにあります。

法人化して3年目くらいのときです。まだ個人事業主だったとき、初めて雇ったのがNさんという私より一つ年上の男性でした。一緒に頑張って法人化し、売上は順調に伸びていました。「よし、もっと大きくするぞ」と思っていた矢先、Nさんからこう言われたのです。

「これ以上、会社を大きくするのは止めてください」

小さな会社ですがNさんには専務になってもらっていました。会社の売上が伸びれば、Nさんにもっとたくさん給料だって払えるようになります。でも、Nさんの考えは違ったのです。すでに結婚していたNさんは、自分のプライベートを大切にしたいと言うのです。

会社を大きくしていくには、取引先を増やし、他社との競争に打ち勝っていかないといけません。社員を増やし、仕事を教えたり、現場を管理したりする必要もあります。そこまで仕事に打ち込むことは、Nさんの性格やライフスタイル、ひと言でいえば「価値観」とは違うと言うのです。

正直、びっくりしました。と同時に、「そういう考え方もあるんだ」と妙に納得しました。そして、Nさんの希望通り、現場で工事を担当する一般社員になってもらったのです。

Nさんは部下のいないマネージャー待遇として、今も勤めてもらっています。先日、会社設立20周年の記念パーティーを開いたときは、勤続20年として表彰させてもらいました。

普通の会社なら毎年毎年、会社全体でも社員一人ひとりでも目標は高く、計画数値は大きくなっていくでしょう。しかし、よく考えると社員の中には限られた時間だけで頑張りたいと思う人もいるし、またいてもいいと思うのです。それを一律に、会社の目標や計画を押し付け、意に沿わない形で頑張らせても非効率だし、お互いに不幸になるだけではないでしょうか。

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最終更新:4/15(月) 15:00
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