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日本の入管はなぜ難民・外国人に冷酷なのか? その「歴史的」理由

4/15(月) 11:00配信

現代ビジネス

救急車を追い返した東京入管

 まだ底冷えのする3月12日の深夜、クルド人たちを含む多くの人々が品川の東京入国管理局で警官らと対峙していた。

 収容者の命に関わる問題が生じているので、東京入管前にすぐに集まってくれという呼びかけがあったからだ。

 東京入管に収容中のクルド人難民申請者、チョラク・メメットさん(38)が12日に極度の体調不良となり病院での診察を訴えたにもかかわらず、家族と支援者が呼んだ救急車が、医師資格を持たない入管職員の勝手な判断で、2度も追い返されるという事件が起きていた。これに対する抗議が、50人ほどの有志らによって、入管前で夜通し行われたのである。

 この救急搬送拒否事件と抗議行動がSNS上で話題となったことで、翌13日の国会質疑において国民民主党の源馬謙太郎議員と日本共産党の藤野保史衆院議員が取り上げ、事件発生から30時間後になってやっとメメットさんは病院に運ばれ、脱水症状だと診断された。

 メメットさんの出身国トルコでは、国を持たないクルド人は弾圧と差別の対象となってきた。親族にクルド独立運動の参加者がおり、身体への危害を加えられることを恐れたメメットさんは、2004年に入国ビザが不要な日本に家族とともにやって来た、典型的な政治難民である。

 4度難民申請をしたものの、その度却下され「仮放免」となっててきた。「仮放免」とは、病気その他やむを得ない事情が難民申請者にある場合、一時的に収容を停止し一定の条件を付して、収監せず身柄の拘束を解く制度だ。

 昨年1月、この延長手続きのために入管を訪れると家族には同制度が認められたものの、メメットさんのみ不可となり、入管に収監されていたのだった。

入管施設で13人が亡くなっている

 この事件は氷山の一角に過ぎない。

 全国の入管内では収容者に対する非人道的扱いが起き続けてきた。東京入管では2017年6月、虫垂炎の手術をしたばかりのトルコ人男性収容者が患部の痛みを訴えていたにもかかわらず、約1ヵ月もの間診療を受けさせなかった事件もあった。

 2018年4月には、茨城県牛久市にある東日本入国管理センターに収容されていたインド人男性のディパク・クマルさん(当時32)が、9カ月にもわたる長期収容の末、自殺した。

 難民認定申請中に在留資格を失って収監されたクマルさんの死を受けて、牛久入管では被収容者約70人がハンガーストライキを、その他の入管収容施設内でも処遇をめぐり抗議が行われた。2007年以降、全国の入管施設内で死亡した収容者の人数は13人におよぶ。

 ようするに施設内環境と収容者への待遇が非常に劣悪なのである。

 このような状態に憤った者たちによる行動だろう、昨年11月には「FREE REFUGEES」という入管を批判するグラフィティ(落書き)が入管付近の港南大橋歩道上などに書かれたが、対する東京入管の公式Twitterアカウントは人権侵害行為を棚に上げて「落書きは止めましょう」「少しひどくないですか」という投稿し、入管は他の歩道にあった落書きは消さずに、「FREE REFUGEES」のグラフィティのみを消したのだった。

 ~落書きは止めましょう~
11月19日早朝,港南大橋歩道上にて。
表現の自由は重要ですが,公共物です。
少しひどくはないですか。。。 pic.twitter.com/eHVO1f37jR

― 東京出入国在留管理局 (@IMMI_TOKYO) 2018年11月20日

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最終更新:4/15(月) 11:00
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