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「いきなり!ステーキ」はラーメン「幸楽苑」の救世主 なりふり構わぬ奇策が大当たり

4/15(月) 6:01配信

デイリー新潮

実は上場企業

「幸楽苑というラーメンチェーン」――こう記事を書き出しても、「?」マークが浮かぶ人は決して少なくないだろう。公式サイトを見てみれば、47都道府県のうち22都府県にしか進出していない。

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 本社は福島県郡山市。店舗網が偏っているのは、幸楽苑が“ドミナント戦略”を採用しているからだ。辞書『大辞林』は「一定の地域に集中的に出店して認知度などを上げ、類似する競合他社に対する優位性を保とうとする出店戦略」と定義している。

 北海道や九州では無名でも、東北や関東では、おなじみのラーメン店だ。「極上中華そば」は421円、「餃子『極」』は237円、「絶品半チャーハン」は334円。アルコールもある。「生ビール中ジョッキ」は496円、「冷酒」は453円。いずれも税込みだ。

 つまりは「日高屋」や「バーミヤン」のライバルと言えば分かりやすいだろう。経済担当記者が解説する。

「1954年、会津若松市に開店した食堂が原点ということです。現在の同社会長が64年に東京の中華料理店で修行。数年して会津へ戻ると、チェーン化を目指して法人化や工場建設などに着手しました。地元で地盤を固め、70年代から東北、北関東、都内などへの進出に成功します。そして2003年には東証一部へ上場を果たしました」

 この幸楽苑、一時期は危機説が報じられていたのだが、ユニークな手段で業績を急速回復。関係者の間で注目を集めている。

 例えば株価だが、昨年7月は1500円台まで落ちこんでいたのを、4月12日の時点で3160円まで戻している。

日経MJは3月27日、「外食6割 20社が減収 35社2月既存店 客足なお鈍く」の記事を掲載した。同紙が外食産業の有名35社を独自調査。2月の売上高をまとめたものだ。

 記事では調査結果を《35社のうち21社が前年実績を下回った》と報告。原因として《野菜の価格が安値で推移している》ことを指摘し、外食・中食産業では《相対的に割高感》が感じられているとした。庶民の財布は、依然として紐が固いようだ。

 では、日経MJが発表した35社の2月売上高の一覧から、前年同月比のベスト5とワースト5を抽出してご紹介しよう。表にまとめた。

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最終更新:4/15(月) 10:12
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