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金石昭人 400勝左腕とキャッチボールをしてプロを目指した男/プロ野球1980年代の名選手

4/16(火) 16:01配信

週刊ベースボールONLINE

86年に初の2ケタ12勝で優勝に貢献

 Vイヤーの86年はエースの北別府学が最多勝、最優秀防御率の投手2冠でMVP。チームでは18勝の北別府に次ぎ、川口和久と並ぶ12勝と勝ち星を稼いだだけでなく、序盤は苦しんだ北別府の一方で、防御率は開幕から安定感を維持する。後半戦は11勝1敗と圧倒的な好投を続けた北別府には届かなかったものの、10月5日の中日戦(広島市民)、10日の阪神戦(甲子園)での2連続完封で巨人の江川卓を上回り、リーグ2位の防御率2.68をマークした。

 西武との日本シリーズでは第4戦(西武)と第8戦(広島市民)に先発。防御率2.40と安定感は健在で、バットでも存在感を発揮する。第4戦では好投を続けるも味方のミスも絡んで8回裏に同点とされて降板したが、2回表に先制の適時打。史上初の第8戦では敗戦投手となったものの、3回裏に先制2ランを放っている。

 その後は腰や肩の故障に悩まされ、志願して92年に日本ハムへ移籍。

「広島から来た投手が、こんなものか、と思われるのが嫌だった。無様なピッチングをすれば、自分の評価が下がるだけでなく、広島が笑われ、セ・リーグが笑われる」

 と、自己最多の14勝を挙げる。こだわってきた完投は13、うち完投勝利が10。93年からはクローザーに転向して、日本ハム初の1億円プレーヤーにも。テストを受けて入団した巨人で1年だけプレーして98年オフに現役引退。体は満身創痍だったが、

「巨人にチャレンジして正解だった。おかげで燃え尽きることができた」

写真=BBM

週刊ベースボール

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最終更新:5/4(土) 17:38
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