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泥沼のレオパレス問題で置き去りの入居者はワリを食わないといけない?(及川修平 司法書士)

4/16(火) 6:38配信

シェアーズカフェ・オンライン

賃貸アパート大手のレオパレス21(以下、レオパレス)が物件の施工不良により、約7,700人を対象として補修のための退去を求めている。

この問題を受け、2月と3月に「レオパレス居住者110番」と題し、レオパレス物件の入居者を対象とした電話相談会が大阪と福岡の弁護士・司法書士の有志によって開催された。福岡で司法書士事務所を構えている私も相談員として参加した。

相談の中には、修繕のために転居が必要となる場合の補償の条件がはっきりしないという声があった。

レオパレスはオーナーに対する説明会については各地で開催し、修繕に向けた計画や補償などについて説明を行っている。しかし入居者に対する説明会は開催しておらず、補償についての報道も多くはない。入居者は不安に思っている方もいるだろう。

今、入居者に対するケアがしっかりできるか。これは入居者の保護という点からもそうだが、レオパレス物件のオーナーにとっても、今後入居者確保は極めて重要だ。入居者の生の声を聴いた経験も踏まえ、入居者への補償の視点からこの問題を整理したい。

■入居者は一時的な仮住まい? それとも転居?
当初は問題物件の入居者に3月末までに退去を求めるとのニュースが大々的に流れ大きなインパクトがあったが、レオパレスが公式ホームページで発表している入居者向けのQ&Aでは、実のところ入居者の対応を一律にするというわけではないことがわかる。

レオパレスはホームページでQ&Aを頻繁に更新し情報を発信しているが、入居者への対応として、補修箇所ごとに「一時的な仮住まい」「お住み替え」「一時的な住み替え」などの言葉を使い分けている(レオパレス21公式ホームページ よくあるお問い合わせ(当社管理物件の入居者様FAQ) 2019年4月11日時点)。

明確な定義がはっきり書かれておらず、この言葉の違いは非常にわかりにくいが、レオパレス物件の入居の契約を解除し、別物件の契約を新たにする必要があるパターンを「住み替え」と表記し、契約の解除まで必要ないものを「一時的な仮住まい」と表記しているようだ。

賃貸住宅で漏水事故があったケースのように、復旧が終わるまでは一時的にホテルなどの仮住まいに移る必要があるものの、工事が終われば元の部屋に戻れるということがある。レオパレスの説明では、このようなケースを想定しているかのように読める。

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最終更新:4/16(火) 6:38
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