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ダニエル・クレイグ、最長期間のボンド俳優に ― クレイグ版ボンドの名シーンを振り返る

4/16(火) 21:40配信

エスクァイア

『007 カジノ・ロワイヤル』から4528日、クレイグ版ボンドは3代目ボンド、ロジャー・ムーアがボンドだった期間を超えました。

【 写真集 】「007」シリーズのアイコニックな名シーン30選

 2019年4月中旬、ダニエル・クレイグは3代目ロジャー・ムーアを抜いて、ボンド役を演じた期間の歴代最長記録を打ち立てました。クレイグ版ボンド1作目『007 カジノ・ロワイヤル』が公開された2006年11月16日、彼が英諜報機関MI6から新たにライセンスを受けとったところからスタートし、4528日が過ぎたわけです。 
 
 クレイグ版ボンドは、これまでの歴代ボンドを超える映画の「ジャガーノート(巨大な力)」となりました。「フォーブス」誌によると、クレイグがボンドを演じた4作の合計興行収入は35億ドル(約3920億円)超で、ピアース・ブロスナン、ティモシー・ダルトン、ロジャー・ムーアが演じた7作の合計額に匹敵します。 
 
 しかし、もっと重要なことは、彼はこの冷戦時代の産物であった「007」シリーズを、ここで新たに、スリルあるアクションたっぷりの作品にしたことなのです。そしてボンド役は完全に若返り、国家や自己認識にもまだ反発心があるような、複雑な内面を持つ人物となりました。またその一方、容赦なく相手を叩きのめし、アルプスのヘアピンカーブでスーパーカーを爆走させる時として荒ぶる男となったわけです。 
 
 それでは、そんなクレイグ版ボンドの名シーン ベスト5をご紹介いたします。

『007カジノ・ロワイヤル』― 残忍な階段での格闘シーン

 『007カジノ・ロワイヤル』では、オープニングのモノクロシーンから、このボンドは「パラグライダーでロケットカーに飛び降りるようなことはしなさそうだ」ということを察し、感情剥き出しで人を殴るシーンでは、このシリーズ史上初めてリアルに恐怖心を感じさせるアティチュードを生み出しました。
 
 本作のボンドガールであるヴェスパーから見ると、このボンドはスキーでの逃走劇中にバック転をしたりするような男ではなく、残忍な行為もいとわない、死人の目をした殺し屋なわけです。

 クレイグ版ボンドが向き合うことになるスパイという任務と、自分が壊したものとの間で揺れる内なる葛藤は、ここから始まります。

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最終更新:4/16(火) 21:40
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