ここから本文です

隣の恒星に新たな惑星を発見か、スーパーアース級

4/16(火) 17:24配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

質量は地球の6倍、公転周期は1936日

 太陽から最も近くにある「お隣の恒星」に、2つめの惑星が見つかったかもしれない。この恒星プロキシマ・ケンタウリは小型の赤色矮星で、太陽系からは4.24光年の距離にある。

図解:太陽系外惑星のうち、生命が存在しうる惑星はどれくらいか?

「プロキシマの周囲を巡っている新たな惑星候補、プロキシマcを紹介します」。イタリア、トリノ天文台のマリオ・ダマッソ氏は、4月12日に開かれた宇宙に関する会議「2019 ブレークスルー・ディスカス」の場でそう発表した。

「これはまだ惑星が存在する可能性に過ぎないことは、とくに強調しておきます」と、ダマッソ氏は言う。

 もしこの惑星が本当に存在するなら、それは地球の少なくとも6倍の質量がある「スーパーアース」で、恒星プロキシマの周囲を1936日で一周している。表面の平均温度は、液体の水が流れるには低すぎるだろう。

17年分のデータを分析

 プロキシマ・ケンタウリの周囲を巡る最初の惑星が見つかったのは2016年のこと。科学者たちは、プロキシマ・ケンタウリが惑星の重力に引っ張られてふらついている様子を観測することによって、プロキシマbと呼ばれるこの惑星の存在を証明した。プロキシマbは、質量が少なくとも地球の1.3倍あり、表面には生物が生息できる程度の暖かさがあると推測されている。

 今回、ダマッソ氏と共同研究者であるギリシャ、クレタ大学のファビオ・デル・ソルド氏は、プロキシマbの発見に用いられたデータを再検証することにした。

 彼らはこのデータを以前とは異なる処理にかけ、プロキシマbおよび恒星本来の活動による信号を取り除き、さらにチリ、ラ・シヤ天文台の高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)による549日分 61件の観測データを加えた。

 こうして得られたプロキシマのふらつきに関するデータは合計約17年分。その中から研究者らは、プロキシマ・ケンタウリの周囲を巡る別の惑星の存在を示す信号を発見した。

 第2の惑星「プロキシマc」がもし存在するのであれば、それは恒星であるプロキシマ・ケンタウリから、地球・太陽間の距離の1.5倍ほど離れたところを、地球の5年分を少し超える程度の時間をかけて一周している。

「信号の検出作業は非常に困難なものです」と、デル・ソルド氏は言う。「わたしたちは何度も、この惑星は本当にあるのかと自問しました。しかし確実に言えるのは、もしこの惑星の存在が根拠に乏しいとしても、より確実な証拠を見つけるために努力を続けなければならないということです」

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事